バーレーン滞在時の各種注意事項―イスラム教の戒律を持つ湾岸アラブ諸国で快適な滞在をするために

こんばんは。今日も私の記事を訪問してくださりありがとうございます。

 

イスラム教国であるバーレーンでは、サウジアラビアやクウェートなどに比べれば戒律が緩いものの、それでも欧米や東南アジアなどに比べるとイスラム教の戒律故に様々な制約があります。今回の記事では、ご旅行やご出張でバーレーンに滞在される方向けに、バーレーン滞在時の注意事項を何点か記載させて頂きます。

 

 

礼拝に関わる諸注意と禁止事項

 

バーレーンではイスラム教国でありながら信仰の自由が認められており、戒律も比較的緩い国ですが、それでも首都で最大規模を誇るグランドモスクなどの一部のモスクを除いて、モスクや宗教施設への一般観光客や異教徒への立入は禁止されています。テロや犯罪に巻き込まれることがなくても、何らかのトラブルの元になる恐れはありますので、モスクに近づいたり立ち寄ったりすることは極力さけるようにしてください。

 

グランドモスクのように一般観光客にオープンなモスクでは、ガイドの方の指示を守り、服装(男性の短パンやランニングシャツは不可、女性は服の上に必ずアバーヤを着用)などのルールやマナーを守り、モスクに来訪されているムスリムの方に迷惑がかからないよう配慮しながら見学してください。

 

モスクでの礼拝の最中に、人前を横切る、敷物を踏む、写真を撮る、話しかけることなどは絶対にタブーですので慎んでください。

 

一般観光客の立入が禁止されている、首都マナーマの市場通りに建つモスク。

 

同じく一般観光客の立入が禁止されている、ムハッラクに建つ大型モスク。

 

同じく一般観光客の立入が禁止されている、ムハッラクの海岸沿いに建つモスク。

 

 

王族およびカタールなどの敵対国に関わる禁止事項

 

バーレーンでは、国家元首や王族を批判することは違法であり禁止されています。稀な事例ではありますが、通報されれば罰則や罰金が課されることもあり得ますので、軽率な言動をしないよう慎んでください。

 

また、バーレーンではカタールやサウジアラビアなどのいくつかの近隣諸国と長年敵対関係にあり、敵対国を擁護する、あるいはそれらの国々へのバーレーンの敵対政策を批判することは禁止されています。

 

例えばツイッター等のソーシャルメディア上に、「カタール政府に対する支持・同情」または「バーレーン政府に対するカタールとの断交に関する批判」を掲載することが禁止されており、違反した場合には、5年以下の禁錮刑及び罰金の刑を課されることが内務省から宣言されています。

 

天然真珠産業が黄金期を誇った時代にイーサー首長(当時)の住居兼仕事場とされていた建物。

 

また、友好国の国旗や国際機関の旗、各国代表等を侮辱する行為は、2年以下の禁錮刑又はBD200以下の罰金が課せられることも併せて定められているため、バーレーンに渡航される際には、各国との友好関係や敵対関係をきちんと把握するだけでなく、政治的な言動などは一切慎むようにしてください。

 

 

断食月(ラマダン)と飲食物

 

断食月(ラマダン)の期間中は、太陽が出ている間に人前で飲食すること、ましてたばこを吸うことは絶対にタブーになります。

 

法律で禁止されているわけではなく、罰金や罰則があるわけでもありませんが、現地の人たちが日中に水一滴も飲めない状態で働いている面前で、あからさまに飲食したりすれば間違いなくトラブルの元になりますので、絶対にやめるようにしてください。

 

ラマダン中は水一滴すら現地の人たちは飲食をせず、にもかかわらず通勤は通常通りこなさなければならないため、脱水症状に陥る人が多く、そのような状態で車両を運転する人が多いので、交通事故が多発する傾向にあります。現地でラマダン時に車両で移動される際には、交通事故に遭わないようにくれぐれもご注意ください。

 

バーレーンを始めとするイスラムの国々では、太陰暦であるイスラム歴を活用しており、年間11日ずつ太陽暦に対してずれが生じるため、ラマダンもその年によって夏季だったり冬季だったりします。

 

ご渡航される時期がラマダンに当たらず、現地での飲食に支障がないかどうか、事前に確認し、夏季のラマダン時にご滞在されるときは、脱水症状を起こさないよう、太陽が出ていない早朝と夜間には食事と水分を十分に補給するようにしてください。

 

さらに、ラマダン中に限らず、他のイスラム諸国と同様、豚肉と飲酒は原則的にタブーになります。酒類を販売しているレストランやショップはあり、飲酒自体は違法ではありませんが、公衆の面前での飲酒には罰金や罰則が課されますので、飲酒をされる場合には、くれぐれもルールとマナーだけは守るようにしてください。

 

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銀行での両替とクレジットカード

 

バーレーンでは、シティバンク銀行などの外資系の銀行であれば日本円での両替を取り扱ってくれる銀行が多いですが、一方でローカルの銀行では、日本円を取り扱わず、米ドルやユーロでの両替しか取り扱ってくれない銀行も多いです。

 

バーレーンに渡航される際には、予め日本や乗継時で日本円を米ドルかユーロに換金した上で入国される方が無難だと思います。なおかつ、現地通貨に換金せずに米ドルを使用できるレストランやショップもあるため、いくらかは米ドルのまま持参されることをお勧めします。

 

さらに、空港での滞在ビザ取得も含めて、クレジットカードは広範囲で使用可能なため、渡航時には必ず持参するようにしてください。

 

米ドルやクレジットカードでショッピングができるショップが多数ある、首都マナーマのシンボルであるワールド・トレード・センター。

 

 

 

クレジットカードでのショッピングが可能なショップが多数立ち並ぶ、首都マナーマの旧市街の市場通り。

 

 

同じくクレジットカードでのショッピングが可能なショップが多数立ち並ぶ、ムハッラクの街並み。

 

 

アルコールとたばこ

 

イスラム教の戒律が比較的緩いバーレーンでは、アルコールの消費自体は合法であり、酒類を提供するレストランや酒類を販売するショップは多く、比較的簡単に飲酒することができます。

 

しかし公衆の面前での飲酒は違法であり、通報されれば罰金や罰則が課されますので、飲酒をされる場合には、くれぐれもルールとマナーだけは守るようにしてください。

 

たばこは、レストランや公共の場での喫煙は禁止されていますが、ホテルは喫煙ルームが設けられているホテルが多いです。街中でバーレーン人たちがたばこを吸っている姿を見かけることは多いのですが、絶対に真似はしないでください。

 

 

女性の方への諸注意(犯罪被害に遭わないために)

 

比較的戒律が緩いとは言え、バーレーンもイスラム教国ですので、女性の方は、外出の際には、肩やひざを隠し、肌の露出はできる限り控えてください。タクシーでは助手席には乗らず、後部座席に乗るようにしてください。

 

違法ではありませんが、安食堂はたいてい男性しかおらず雰囲気的に利用しづらいので、ファミリールームのあるレストランを利用するのが無難です。

 

また、バーレーンでは、外国人女性が性犯罪の被害に遭う事件が報告されており、特にアジア人の売春婦が多い首都マナーマでは、日本人女性も勘違いされて犯罪に巻き込まれる恐れがあります。
もちろんそれほど頻繁に被害が生じるわけではもちろんありませんが、治安の良くない場所や日が暮れてからの女性の一人歩きはやめる、露出の多い服装は避けるなど、しっかりと対策を立て、くれぐれもご注意ください。

 

なおかつ、日本人女性はハッキリと「ノー」を言わないと思われがちなので、嫌なことは嫌だと、きちんと意思表示をするようにしてください。

 

 

立入禁止施設

 

宮殿や警察、軍施設、石油施設などへの立入は禁止されています。また、一般観光客や異教徒の立入を禁止しているモスクが多く、地方都市ではテロや犯罪に巻き込まれているモスクもあるため、首都のグランドモスクのように、一般観光客向けにオープンしていることが明らかでないモスクには、立入は避ける方が無難です。

 

立入禁止施設でなくても、犯罪やテロに遭遇しやすそうな場所、治安の良くなさそうな場所には、極力近寄らないようにしてください。また、人通りの多い首都の大通りなどであればともかく、人通りの少なく狙われやすい場所には、日没後に訪れることは避けるようにしてください。

 

一般観光客の立入が例外的に認められている、コーランの資料館も兼ねたマナーマのモスク。

 

同じく一般観光客の立入が例外的に認められている、世界遺産に登録された、天然真珠産業が黄金期を誇った時代の真珠商人の住居。ただし現在は改装工事中のため、工事終了までは立入できません。

 

 

写真撮影

 

宮殿や警察、軍施設、石油施設などの撮影は禁止されています。相手の了解を得ない限り、女性の方にカメラを向けてはいけませんが、風景の中に入る程度の撮影であれば基本的には問題ありません。たとえ女性でなくても、現地の人たちの写真を撮影する時には、必ず相手に一言断ってから撮影してください。子供たちは、むしろ彼らの方からにこやかに手を振ってくることが多いので、撮影してもまず問題はありません。

 

また、上記以外の禁止されていない場所を撮影される際にも、周りに警察官や警備員がいたり、不特定多数の人々に囲まれた状態で撮影する行為は、くれぐれも慎んでください。

 

 

インターネット

 

イスラム教の戒律を持つ国でありながら、バーレーンではインターネットに対する統制は比較的緩く、アダルト関係のサイトや水着姿の女性が写っているサイトも、簡単にアクセスできたりします(もちろんアクセスできないサイトもあります)。

 

それでもイスラム教国のバーレーンでそのようなサイトにアクセスすることが背徳的とみなされていることは間違いありません。罰金や罰則が課せられたり、まして逮捕されるようなことはないものの、最初からそのようなサイトにアクセスする行為は慎むようにしてください。

一方でインターネット上で厳しく統制されているのは、ツイッター等のソーシャルメディアへの投稿です。市民を恐怖やパニックに陥れる恐れのある、虚偽または悪意あるコメントや噂の流布・広報活動は禁止されているほか、内容によって書き込みが違反とみなされる可能性はあり、違反とみなされれば10年以下の禁錮刑の罰則が課せられることになりますので、ソーシャルメディアへの投稿自体を最初から慎むようにしてください。

 

なお、恋愛関係や結婚関係のサイトであれば全く問題なくアクセスできますが、バーレーンでは男女の恋愛そのものには比較的厳しく、たとえ恋人同士や夫婦であっても、公衆の面前でキスをすることは犯罪になりますのでご注意ください。

 

 

ルールとマナーを守ってバーレーンでの快適なご滞在を

 

バーレーン滞在時の注意事項を記載しましたが、一部にテロや犯罪は残念ながら起きてはいるものの、民主化に向けた改革とリベラル路線を掲げる穏健な王政の下、人々は温和で人懐こく、治安は良好で恐怖政治や無差別テロにも大半の人々は汚染されておらず、近代化とイスラム伝統文化を両立させながら独自の発展を遂げた、バーレーンはとても魅力的な国です。

 

ルールとマナーさえ守れば、平和に十分問題なく過ごせますので、ルールとマナーを遵守して、バーレーンでの快適な滞在をお楽しみください。

 

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(参考に)バーレーンの各種情報

 

航空券

 

日本からの直行便はありません。東京(羽田or成田)からだとアブダビ、ドバイ、ドーハ、イスタンブール、コロンボ、マニラ、香港等の経由便があり、乗継の待ち時間を含めて約20時間かかります。

航空会社はカタール航空、エミレーツ航空、エティハド航空、ターキッシュエアラインズ、キャセイパシフィック航空、フィリピン航空、スリランカ航空など。

 

航空運賃は12万円~14万円が目安ですが、GW休暇や盆休みなどの連休や、航空会社の時間帯によって航空運賃が18万円近くまで跳ね上がることもあるのでご注意。

 

詳しくは、HISやスカイチケット、エクスペディアなどで航空券の検索を。
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海外格安航空券を探すなら スカイチケット!

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空港でのビザ取得

 

入国時に空港で滞在ビザを取得できます。費用はそれぞれ、シングルビザ(2週間)がBD5、マルチビザ(1か月)がBD25になります。米ドル、ユーロ、クレジットカードでの支払いも可能であるため、入国時に比較的容易に取得できます。ビザ申請時には、バーレーン出国時におけるパスポートの残存有効期間が6か月以上あることが必要になります。

 

 

言語

 

公用語はアラビア語ですが、英語の通用度は非常に高く、バスやタクシー、レストラン、博物館でも普通に英語が通じます。交通標識や案内掲示板などにもアラビア語と英語が必ず併記されているため、英語が話せれば不自由に感じることはありません。

 

 

通貨

 

通貨単位はバーレーン・ディナールとフィルス。現地表記はBDおよびFils。BD1が1000Filsおよび約300円程度に相当します。

 

 

時差

 

日本よりマイナス6時間。

 

 

宿泊施設

 

バーレーンにはゲストハウスやエコノミーホテルのように安価な宿泊施設はありません。宿泊施設はビジネスホテルのレベルのものからで、最低でも6000円/泊はかかります。

 

その一方で、物価が高い首都マナーマの中心部でも10000円/泊未満で宿泊できるビジネスホテルは多数あり、そこそこ設備も整っていて周囲の騒音もさほどないため、わざわざ高級ホテルに宿泊する必要はありません。

 

ホテルの条件(Wi-Fi、冷蔵庫、エアコン、目的地へのアクセス、朝食の有無等)をよくご確認ください。特に、バーレーンは常夏の国で、夏季(6月~9月)には最高気温が40℃を超えることもあり、冬でも最低温度が25℃にはなり、湿度が年平均で80%にも達するため、エアコンと冷蔵庫は必須と言えます。夏季や冬季の長期休暇時には、宿泊費が多少高くなることがありますのでご注意ください。

 

詳しくはエクスペディアやBooking.com、トリップアドバイザー等で検索を。
リアルタイム空室確認が分かりやすい!エクスペディアの海外ホテル
海外ホテル検索、Booking.com
TripAdvisor (トリップアドバイザー)

 

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