こんばんは。前回に引き続き、アイルランドの首都ダブリンについて。ダブリン城と同様に、ダブリンにはイギリス植民地支配から引き継がれて使用されている施設がいくつかあるので、今回はそれらをまとめて紹介させて頂きます。

イギリス時代は自治議会の議事堂だったアイルランド銀行

まず、アイルランド銀行の建物について。この建物はかつてアイルランド自治議会の議事堂でしたが、1800年に大英帝国に併合されたことでアイルランド自治議会は閉会し、翌1801年にアイルランド銀行が買収し、本店としてオープンしました。

テンプル・バー沿いの大通りから見た銀行の概観です。
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確かに以前は政府の建物だったというのも頷ける気がします。

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元々がイギリス植民地時代の自治議会の建物だったので、場内には当時の大砲が残されています。

銀行内には、当時の議会場がそのまま保存されています。
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壁画や壁掛け、シャンデリアなどが18世紀のものとは思えないほど豪華です。

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壁画は、17世紀に王位を追われてアイルランドやフランスのカトリックを率いて王位奪還を目論んだ前国王のジェームズ2世と、プロテスタントを率いた後の国王ウィリアム3世の衝突である、ボイン川の決戦を描いたものとのことです。

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場内にはイギリス王家の紋章も展示されています。

独立戦争時に一度は焼失した税関

続いて、やはりイギリス支配の象徴である税関について。
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この税関は18世紀末に反対派の妨害を押し切って建設されましたが、大英帝国によるアイルランド併合と税関のロンドン移転に伴って老朽化が進み、1921年には独立戦争の勝利を祝って放火されてしまいました。

その後、1986年から修復工事が行われ、1991年には輝きを取り戻し、アイルランド共和国においても再び税関として使用されています。

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ドームの頂上には高さ約5mの交易の女神像があります。

余談ですが、税関のすぐ横には貿易センタービルがあります。
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独立や共和国宣言を称える壁画がびっちりと描かれているところがいかにもアイルランドならではです。ちなみにこのビルは比較的最近に建てられたもので、イギリス植民地時代に建てられたわけではありません。

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付近には建国の英雄ジェームズ・コノリーの銅像もあります。

イギリス政府軍の兵舎だった市庁舎

続いては市庁舎について。
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この建物はかつてイギリス政府軍の兵舎および拷問施設として使用されていましたが、現在はアイルランド共和国の下で市庁舎として使用されています。

アイルランド自由国の行政府から続く政府庁舎

最後に、政府庁舎について。
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こちらは元々は1922年にイギリスによるアイルランド統治のために建てられましたが、完成してすぐにアイルランドは独立し、アイルランド自由国の行政府として使われるようになりました。現在は内閣や財務省などが入ったアイルランド共和国の心臓部になっています。

イギリスから受け継がれた文化遺産はアイルランド観光の醍醐味

こんな具合にダブリンでは、かつてはイギリス植民地支配下で建てられたものの、ほぼ使用目的を踏襲して、アイルランド共和国下でも再使用されている建物が多々あります。

アイルランドの人たちは今なおイギリスと一線を引きたがっているところがありますが、好む好まざるにかかわらず、植民地時代の文化遺産が受け継がれているのが見て取れるのが、アイルランドの観光の大きな醍醐味です。

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アイルランドのダブリンの見所については、以下の記事もご参照ください。
カテゴリ:アイルランド > ダブリン
また、旅行記ではありませんが、アイルランド共和国に関する映画については、以下の記事をご参照ください。
カテゴリ:世界の映画 > 南北アイルランド

入場料

(アイルランド銀行)無料

(税関)一般観光客の立入禁止

(市庁舎)広間は無料。展示は一般4ユーロ、学生2ユーロ。

(政府庁舎)無料。チケットは当日国立美術館で入手。

開園時間

(アイルランド銀行)月~水曜、金曜は10時半~16時。木曜は10時半~17時。土・日曜は休館。

(税関)一般観光客の立入禁止

(市庁舎)月~土曜の10時~17時15分。日曜・祝日は休館。

(政府庁舎)土曜日の10時半~13時半のみ。見学はガイドツアーでのみ可能。内部は撮影不可。

アクセス

(アイルランド銀行)エアリンクNo.747バスのバス停College Greenから徒歩1分。

(税関)エアリンクNo.747バスのバス停Busarasから徒歩5~6分。

(市庁舎)エアリンクNo.747バスのバス停Dublin City South, Lord Edward Streetから徒歩5~6分。ダブリン城に隣接。

(政府庁舎)エアリンクNo.757バスのバス停Merrion Square Westから徒歩7~8分。

ダブリン空港から市内には、バスでオコンネル・ストリート(O’Connnel Street)まで約30~45分。バスはダブリンバスNo.16で3.3ユーロ、エアリンクNo.747で6ユーロ(往復10ユーロ)、エアコーチNo.700で7ユーロ(往復12ユーロ)になります。詳しくはバスの時刻と路線をご参照ください。

周辺地図(アイルランド銀行)

周辺地図(税関)

周辺地図(市庁舎)

周辺地図(政府庁舎)

(参考に)アイルランドの各種情報

■航空券
日本からの直行便はありません。東京(羽田or成田)からだとドバイ、アブダビ、ドーハ、イスタンブール、ロンドン、アムステルダム等の経由便があり、乗継地までは約12時間、そこからダブリンまで3~7時間程度の移動となるため、乗継の待ち時間を含めて20時間以上かかります。

航空会社はエティハド航空、エミレーツ航空、カタール航空、ターキッシュエアラインズなど。航空運賃は8万円~16万円が目安ですが、GW休暇や盆休みなどの連休や、航空会社の時間帯によって航空運賃が20万円近くまで跳ね上がることもあるのでご注意ください。
詳しくは、HISやエクスペディアで航空券の検索を。
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■ビザ
6か月以内の滞在であればビザは不要。ただしパスポートの有効期限が、観光の場合は3か月以上、修学の場合は6か月以上残っていることが必要となります。それ以上の滞在や留学などはビザが必要であるため、駐日アイルランド大使館などでご確認を。

■言語
英語

■通貨
通貨単位はユーロ(€)。1€が約132円程度に相当。

■時差
日本よりマイナス9時間(サマータイム実施中は日本よりマイナス8時間になります)。

■宿泊施設
安価なホテルやゲストハウス、ドミトリーなどであれば4000~5000円/泊程度でも泊まれますが、そこそこ設備の良いホテルだと8000円/泊以上かかります。

ホテルの条件(Wi-Fi、冷蔵庫、エアコン、目的地へのアクセス等)をよくご確認ください。特に、アイルランドでは夏でも肌寒く、最高気温でも17~18度にしかならないので、暖房の有無をご確認ください。夏季や冬季の長期休暇が近づくほど宿泊費が高くなるため、早めに予約するようにしてください。詳しくはエクスペディアやBooking.com、トリップアドバイザー等で検索を。
リアルタイム空室確認が分かりやすい!エクスペディアの海外ホテル
海外ホテル検索、Booking.com 
TripAdvisor (トリップアドバイザー)