こんばんは。前回に引き続きセネガルについて。今回はセネガルで観光する上では絶対に外せない随一のスポット、世界遺産であるゴレ島について書かせて頂きます。

植民地争奪戦や奴隷貿易が行われた負の世界遺産

植民地争奪戦争の舞台、奴隷貿易の拠点といった人類にとっての負の側面から、原爆ドームやアウシュビッツやロベン島と同じく、ゴレ島は負の世界遺産に分類されています。

とはいえ前3者が無人の場所なのに対し、ゴレ島には多くの居住者がいて、コミュニティが形成されています。その意味で、負の世界遺産という括りを超えた魅力がゴレ島にはありますが、とりあえず今回と次回は負の世界遺産としての観点からレポートさせて頂きます。

島の高台に設置されたフランス軍の砲台

ゴレ島が最初に発見されたのは15世紀ですが、最初にポルトガル人が到着し、その後オランダ、イギリス、フランスの間で植民地争奪戦が繰り広げられ、最終的にはフランス領にされました。

島の高台にある、フランス軍に設置された砲台は、そうした欧米列強の身勝手な植民地争奪戦の象徴とも言えるものです。
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現在のゴレ島は、ダカール市の19ある行政区の1つになっています。しかし植民地時代にはこのように、住民の意思とは無関係に勝手に砲台が置かれ、植民地争奪戦の関係でダカール方面に砲撃が加えられたこともありました。

住民の住居として再活用されている砲台跡や旧要塞

高台にある砲台の付近には、現在はゴレ島の住民たちの住居として再活用されている、砲台跡やかつての要塞があります。

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こちらは砲台が撤去された跡地です。今では住民が洗濯物を干したりするのに使われています。

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こちらは元々フランス軍の要塞でしたが、今では、住民に住まいとして活用されています。植民地時代の要塞というと暗いイメージを抱きがちですが、時代や利用者によって全く雰囲気が違うのがとても面白いです。

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こちらもかつてはフランス軍の警備所でしたが、今は全く使われていません。

フェリーからでも目立つフランス軍の要塞

海岸沿いにある、かつてのフランス軍の要塞(現在は博物館)は、ダカールから移動の最中のフェリーからでもかなり目立ちます。

以下はフェリーから見た、ゴレ島の全景。
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もう少し近付くと徐々に家々が見えてきます。

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その中でもこのフランス軍の要塞は一際目立ちます。

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上陸してから間近で眺めた要塞はこんな感じです。

植民地時代の行政府の数多くの建物

やはり大半はフランス時代のものですが、植民地時代の行政府の建物も島には数多くあります。
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独立後もセネガル政府の行政庁舎として再利用されている建物もあれば、使われずに廃墟になっている建物もあります。

植民地時代の疫病の犠牲者たちの慰霊碑

植民地時代、軍備が増強される一方でインフラ整備や衛生面が疎かになり、特に水道の不備によって疫病が流行り、多くの住民が犠牲になりました。
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これが疫病で亡くなった人々の慰霊碑です。

奴隷貿易の拠点にもされたゴレ島

欧米列強の身勝手な植民地争奪戦の舞台にされたゴレ島。しかし当時の欧米の身勝手さと住民に起きた悲劇を一番象徴しているのは、この島がかつて奴隷貿易の拠点だったことです。次回の記事では、やはり負の世界遺産としての特徴である、奴隷貿易の拠点としての観点からの記事を書かせて頂きます。

関連記事

ゴレ島の他の見所に関しては、以下の記事をご参照ください。

世界の猫スポット―セネガル・ゴレ島
独立後のコミュニティに活用される植民地時代の文化遺産―セネガル・ゴレ島
人々が暮らす西アフリカの島内コミュニティ―セネガル・ゴレ島
かつての奴隷貿易の拠点―セネガル・ゴレ島

入場料

博物館や記念館に入るにはは600CFA必要。ゴレ島内に入るだけであれば無料。ただしダカールからのフェリー往復料金の支払いは必要。

開園時間

博物館と記念館は、毎日10時~12時、及び14時半~18時半
島内への入場はフェリーの運航時間内であれば可能

アクセス

ダカールのフェリー乗り場からフェリーで約20分程度

フェリーの料金及び運航時間

フェリーの料金は往復で6000CFA。便数は1時間に1便程度。平日と土曜日は17時頃まで、日曜日は23時頃まで運航していますが、8時台、9時台、13時台は便がないことが多い。フェリーの最新の時刻表は現地の新聞を見てご確認ください(ほぼ毎日掲載されています)。

島内ガイド

島内は自由に散策でき、特にガイドが必要というわけではありませんが、島内の人たちと交流し、かつ文化遺産に関して詳しい説明を聞くこともできるので、ガイドさんの同行による散策も良いかと思います。ガイド料は、ガイドさんにもよりますが、大体10000~20000CFA。ガイドさんと交渉してみてください。

周辺地図(ダカールのフェリー乗り場)

周辺地図(ゴレ島内)

(参考に)セネガルの各種情報

■航空券
東京(羽田or成田)や関空から、パリのシャルルドゴール空港(CDG)を経由して、ダカールのレオポール・セダール・サンゴール国際空港(DKR)に到着する乗継便が主力になります。往復路ともパリで1回だけの乗継便の場合もあれば、往復路のどちらかはもう1か所(ソウル、ロンドン、アムステルダムなど)を経由する2回の乗継便の場合もあり、乗継回数が多い便は時間がかかる一方で、航空運賃は2万円程度安くなります。航空運賃は大体20万円~30万円程度。往路はパリで1泊することが多いので、その分のホテル代(7000円~1万円程度)もご用意ください。航空会社は基本はエールフランスで、乗継が2回ある便ではエールフランスと他社(大韓航空、ブリティッシュエアウェイズ、KLMオランダ航空など)との複合会社であることが多く、複合会社便の方が航空運賃は2万~3万円程度安くなります。GW休暇や盆休みなどの連休には航空運賃が跳ね上がることもあります。荷物制限がある便はオーバーすると別料金になったりするので、航空券の条件には十分ご注意ください。
詳しくは、HISやエクスペディアで航空券の検索を。
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■ビザ
以下の条件が全て満たされればビザは不要になります。
① 90日以内の滞在期間
② セネガル入国時のパスポートの有効期間が6か月以上
③ セネガル入国時に、出国する際の往復の航空券を所持していること
④ イエローカード(黄熱病予防接種証明書)を所持していること
91日以上滞在する場合、現地で滞在延長許可証を申請・取得する必要があります。その他、詳しくは在日セネガル大使館などでご確認ください。

■言語
公用語はフランス語ですが、ダカールやサンルイなどの大都市以外の、地方での通用度は低いです。一方で、共通語であるウォロフ語は全国的に通じます。英語は、観光客向けの中級以上のホテルやレストランなどでは通じますが、一般では全くというほど通じません。その他、各民族に応じて多様な現地語が話されています。

■通貨
50CFA(フラン・セーファー)が約10円に相当。

■時差
日本よりマイナス9時間。

■宿泊施設
バックパッカー専用の安宿であれば1泊1000円台~2000円台でも宿泊可能。ただし設備面の不備(エアコンが効かない、冷蔵庫がない等)や市内へのアクセスの不便さなどの難点があります。そこそこの設備と市内にアクセスのしやすい中級ホテルであれば1泊最低5000円はかかります。高級ホテルであれば1泊1万円以上はします。セネガルの治安はさほど悪くないので、中級ホテルでも問題ないかと思います。詳しくはエクスペディアで調べてみてください。
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■その他の参考情報
その他、セネガルに関する参考情報は、セネガルで協力隊員をされた方のサイトである、セネガルがいどをご参照ください。