こんにちは。前回と同じくセネガルの、今回はトゥーバという街について書かせて頂きます。

セネガルの最大イスラム宗派・ムリッド教団を知っていますか?

ムリッド教団は、セネガルで最大の勢力を誇るイスラム神秘主義教団です。セネガルは人口の約95%がイスラム教徒であり、かつその約30%以上がムリッド教団の信者だとされています。

セネガルがフランス植民地時代の遺産を数多く継承し、内戦や無差別テロとほぼ無縁な平和な国でいられたのが、アフマド・バンバやムリッド教団の影響によるところが大きいのは紛れもないでしょう。

ムリッド教団の聖地トゥーバにある西アフリカ最大のモスク

ムリッド教団の聖地であるトゥーバには、建設に32年かかり、4000人を収容できる、西アフリカ最大のモスクが存在します。
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確かに巨大で、ダカールやサンルイのグランドモスクなど比ではない、壮大なものがあります。異教徒でアフリカ人でもない、日本人の自分が見ても圧倒されるので、世界各国から観光客が来るというのも頷けます。もっとも、私のように日本人が来るのは珍しいとも言われましたが。

聖職者にガイドを頼めばモスクの内部を見学・撮影できる!

モスクの壮大さにしばし見とれていると、聖職者の方が声をかけてきて、内部を案内してくれるというので、お言葉に甘えて内部を見せて頂くことにしました。
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工事中なので天井や壁が所々剥げてはいますが、立派なモスクであることに変わりはありません。本来なら異教徒の自分はモスク内に入れないのですが、聖職者にチップを渡してガイドを頼めば最大規模のモスク内を見学できて写真撮影も許されるというのは、セネガルがオープンで寛容な国である証だと言えます。

余談ですが、セネガルはフランス語圏であり、英語の通用度は極めて低いのですが、観光客の案内を務めている聖職者兼ガイドの人たちは、流暢に達者な英語を話すことができます。

ムリッド教団の持つ国際的なネットワーク

モスク内の照明や天井の模様は1つ1つ違っており、それぞれ別々の国から輸入しているようです。
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ガイドをしてくれた聖職者の方の説明では、エジプト、チュニジア、インドなどから輸入して取り付けたのだとか。

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裏に置かれていた取り換え用の物品も、それぞれ別々の国から輸入されたとのこと。世界各国に活動拠点を持つ、ムリッド教団の国際的なネットワークの一端を垣間見られた一場面でした。

信徒たちのための沐浴場や水道も

物品が置かれていたモスクの裏には、信徒たちのために用意された沐浴場や水道もあります。
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沐浴場のすぐ隣にある水道。この水道もしくは沐浴場で、水で洗って体を清めてから礼拝をするようです。

信徒たちのための休憩所も

モスクの外には、信徒たちの休憩のために作られた東屋?もあります。
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こちらもいくつかは工事中でしたが、それでも休憩するには問題ないだけの数はありそうです。

キリスト教徒であるサンゴール初代大統領も訪れたモスク

余談ですが、セネガルの初代大統領である写真のレオポルト・S・サンゴールは、キリスト教徒でありながらこのモスクを訪れた、唯一の大統領だそうです。

セネガルの95%がイスラム教徒でありながら、キリスト教徒であるサンゴールがアフマド・バンバとともに尊敬を集めているのは、自ら進んでムリッド教団のモスクを訪れイスラム教徒との親和を図る姿勢や、自身の社会主義政策の失敗の責任を認めて辞職する潔さも含めて、彼の持つ人柄によるものなのでしょう。

創始者アフマド・バンバの祀られた建物や図書館も

このモスクのすぐ傍には、ムリッド教団の創始者であるアフマド・バンバが祀られた建物や、彼が著した無数の書籍を収めた図書館があります。次回の記事ではそれらを紹介させて頂きます。

セネガルに来られた際には、多くのセネガル人にとっての心の拠り所であるこのモスクには、是非訪れてみてください。

関連記事

トゥーバの他の見所に関しては、以下の記事をご参照ください。
ムリッド教団の聖地にある市場とバオバブの木―セネガル・トゥーバ
ムリッド教団の創始者アフマド・バンバの遺体が祀られた建物と図書館―セネガル・トゥーバ

入場料

聖職者兼ガイドさんの同行がなければモスク内には入れないので、ガイド料としてのチップの支払いが必要。

開園時間

日照時間帯である、10時~12時、及び14時半~18時半頃までは入場が可能。ただしイスラム教徒たちの礼拝の時間帯や、昼食時間帯、集団礼拝が行われる金曜日は入場不可。

アクセス

ダカールのバス乗り場から乗り合いタクシー(7プラス)で4時間程度かけて近隣の街であるMbackeに移動し、タクシーに乗り換えてMbackeからトゥーバのモスクまで約10分かけて移動します。時間的にはサンルイより1時間ほど短い移動時間ですが、位置的にはサンルイはダカールから北上するのに対し、トゥーバは東方の内陸側にダカールから移動することになります。7プラスでのMbackeまでの料金は5000CFA、Mbackeからトゥーバまでのタクシー代は500CFA程度になります。どちらも運転手とは要交渉。

街中ガイド

街中は自由に散策でき、特にガイドが必要というわけではありませんが、モスク内も見学・撮影し、かつ詳しい説明を聞くこともできるので、聖職者兼ガイドさんの同行によるモスク見学や街中散策も良いかと思います。ガイド料は、大体10000~20000CFA。交渉してみてください。

周辺地図(ダカールのバス乗り場)

周辺地図(トゥーバ)

(参考に)セネガルの各種情報

■航空券
東京(羽田or成田)や関空から、パリのシャルルドゴール空港(CDG)を経由して、ダカールのレオポール・セダール・サンゴール国際空港(DKR)に到着する乗継便が主力になります。往復路ともパリで1回だけの乗継便の場合もあれば、往復路のどちらかはもう1か所(ソウル、ロンドン、アムステルダムなど)を経由する2回の乗継便の場合もあり、乗継回数が多い便は時間がかかる一方で、航空運賃は2万円程度安くなります。航空運賃は大体20万円~30万円程度。往路はパリで1泊することが多いので、その分のホテル代(7000円~1万円程度)もご用意ください。航空会社は基本はエールフランスで、乗継が2回ある便ではエールフランスと他社(大韓航空、ブリティッシュエアウェイズ、KLMオランダ航空など)との複合会社であることが多く、複合会社便の方が航空運賃は2万~3万円程度安くなります。GW休暇や盆休みなどの連休には航空運賃が跳ね上がることもあります。荷物制限がある便はオーバーすると別料金になったりするので、航空券の条件には十分ご注意ください。
詳しくは、HISやエクスペディアで航空券の検索を。
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■ビザ
以下の条件が全て満たされればビザは不要になります。
① 90日以内の滞在期間
② セネガル入国時のパスポートの有効期間が6か月以上
③ セネガル入国時に、出国する際の往復の航空券を所持していること
④ イエローカード(黄熱病予防接種証明書)を所持していること
91日以上滞在する場合、現地で滞在延長許可証を申請・取得する必要があります。その他、詳しくは在日セネガル大使館などでご確認ください。

■言語
公用語はフランス語ですが、ダカールやサンルイなどの大都市以外の、地方での通用度は低いです。一方で、共通語であるウォロフ語は全国的に通じます。英語は、観光客向けの中級以上のホテルやレストランなどでは通じますが、一般では全くというほど通じません。その他、各民族に応じて多様な現地語が話されています。

■通貨
50CFA(フラン・セーファー)が約10円に相当。

■時差
日本よりマイナス9時間。

■宿泊施設
バックパッカー専用の安宿であれば1泊1000円台~2000円台でも宿泊可能。ただし設備面の不備(エアコンが効かない、冷蔵庫がない等)や市内へのアクセスの不便さなどの難点があります。そこそこの設備と市内にアクセスのしやすい中級ホテルであれば1泊最低5000円はかかります。高級ホテルであれば1泊1万円以上はします。セネガルの治安はさほど悪くないので、中級ホテルでも問題ないかと思います。詳しくはエクスペディアで調べてみてください。
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■その他の参考情報
その他、セネガルに関する参考情報は、セネガルで協力隊員をされた方のサイトである、セネガルがいどをご参照ください。