こんにちは。前回に引き続き、セネガル共和国について記事を書かせて頂きます。今回は世界遺産都市であるサンルイについて。

フランス植民地政府領の西アフリカの首都だった世界遺産都市

サンルイはセネガル川の河口に浮かぶ島内にある、かつてはフランス植民地政府西アフリカ領の、ダカールに遷都する前の首都だった都市です。街並みの美しさが理由で中州が世界遺産に登録されています。

セネガル本土から橋を渡ってすぐに目に飛び込む西洋建築の行政府

フランス植民地政府が使っていた行政府の建物は、独立後の現政府にも行政府の建物として再活用されており、セネガル本土から橋を渡って中州に入るとすぐに、西洋建築の行政府の建物が目に飛び込んできます。
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サンルイの行政府総督府。ダカールの大統領官邸と同様、西洋建築であることが一目瞭然の建物です。

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総督府のすぐ傍にも、警察署や市役所、郵便局など、行政府の関係の建物がいくつかあります。いずれもフランス植民地時代の西洋建築を現政府が再活用しているものです。

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本土と中州を結ぶムスタファ・マリク・ゲー橋。バス停からはタクシーでこの橋を渡って中州に入ってくることになります。

フランス植民地時代の建築物が街並みに溶け込んだ中州

セネガルの中州が世界遺産都市として魅力的なのは、フランス植民地時代の建築物が街並みに溶け込み、欧米と西アフリカの文化が混成された景観を生み出していることです。以下、そうした中州の街並みの写真を適当に掲載します。
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ダカールの喧騒や、次回の記事で述べさせて頂く砂州の活気に比べると、やや穏やかな感じのする街並みです。ダカールのような高層建築は全くなく、建物はほぼ全て小型のショップハウスです。フランスの植民地時代に建てられたと思われる西洋建築らしきハウスも所々確かにあります。

ローカルかつ西洋建築に影響された雰囲気のグランドモスク

中州の街路をさらに北上すると、ダカールとはいかにも雰囲気の異なる、ローカルなデザインのグランドモスクがあります。
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中州内北部にあるグランドモスク。やはり人口を反映してか、ダカールのグランドモスクに比べるとえらく小規模です。建築様式もローカルで、一方でこのグランドモスクの外観もどことなくフランス植民地時代の影響を受けているような雰囲気です。

中州に建てられたローカルなモスクたち

中州には、グランドモスク以外にも、いくつかのローカルなモスクが建てられています。
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モスクのある街路は、上述のショップハウスが立ち並ぶ街路に比べると、少し人通りが多くなった感じ。それでもダカールに比べると圧倒的に人の往来は少ないですが。

中州と砂州を結ぶ橋の近辺

サンルイの砂州は中州に比べるとよりローカル色が強く、かつ露店や人通りの多さで活況を呈する場所です。上述の行政府総督府の建物のすぐ傍に、中州と砂州を結ぶ橋があり、その橋の傍には街の人たちや交通の往来の中心地とも言える広場があります。
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行政府総督府のすぐ傍にある、人や交通の往来の中心地と言える広場の様子です。

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中州と砂州を結ぶ橋から眺めた、中州の街並みはこんな感じ。西洋建築が所々街並みにうまく取り込まれていることが見て取れます。

イスラム世界に異文化が融合された1つの良い形

サンルイの中州は、フランス時代の建物が街の景観の中にすんなり違和感なく受け入れている感じがしました。

イスラム世界で欧米の文化というととかく嫌われがちですが、この西アフリカのセネガルで、植民地支配を敷いたフランスの建築物が街並みに溶け込んで美しい景観を形成する様子は、イスラム世界における異文化との融合の1つの良い形が見れたように思え、とても感慨深いものがありました。

セネガルの一番の魅力は平和な国であることなので、これからも平和が損なわれず、サンルイの中州のこの美しい街並みにも無事に生き続けてほしいものです。

橋を渡ってローカル色と活況の強いサンルイの砂州へ

次回は、中州に比べると露店や人通りの多さで活況を呈しており、かつ西アフリカの地方都市としてのローカル色がより強い、サンルイの砂州に関する記事を書かせて頂きます。

関連記事

サンルイの他の見所に関しては、以下の記事をご参照ください。
露店と行き交う人の往来で活況を呈した砂州―セネガル・サンルイ

入場料

中州内に入るだけであれば無料。博物館に入場するには600CFA必要。

開園時間

中州内に入るだけであればいつでも可。博物館の開園時間は毎日9時~12時、及び15時~18時。アート村の開園時間は月曜から土曜の9時~13時半、及び15時~20時、日曜は休み。

アクセス

ダカールのバス乗り場から乗り合いタクシー(7プラス)で5時間程度かけてサンルイのバスターミナルに移動。7プラスは7人の乗客が揃った時点でダカールを出発するので、出発時刻は特に決まってはいません。サンルイのバスターミナルは中州や砂州から約3km離れた場所にあるため、タクシーに乗り換えて約15分かけて移動します。位置的にはサンルイはダカールから北上することになります。7プラスの料金は5000CFA、バスターミナルから中州や砂州までのタクシー代は600CFA程度になります。どちらも運転手とは要交渉。

周辺地図(ダカールのバス乗り場)

周辺地図(サンルイ)

(参考に)セネガルの各種情報

■航空券
東京(羽田or成田)や関空から、パリのシャルルドゴール空港(CDG)を経由して、ダカールのレオポール・セダール・サンゴール国際空港(DKR)に到着する乗継便が主力になります。往復路ともパリで1回だけの乗継便の場合もあれば、往復路のどちらかはもう1か所(ソウル、ロンドン、アムステルダムなど)を経由する2回の乗継便の場合もあり、乗継回数が多い便は時間がかかる一方で、航空運賃は2万円程度安くなります。航空運賃は大体20万円~30万円程度。往路はパリで1泊することが多いので、その分のホテル代(7000円~1万円程度)もご用意ください。航空会社は基本はエールフランスで、乗継が2回ある便ではエールフランスと他社(大韓航空、ブリティッシュエアウェイズ、KLMオランダ航空など)との複合会社であることが多く、複合会社便の方が航空運賃は2万~3万円程度安くなります。GW休暇や盆休みなどの連休には航空運賃が跳ね上がることもあります。荷物制限がある便はオーバーすると別料金になったりするので、航空券の条件には十分ご注意ください。
詳しくは、HISやエクスペディアで航空券の検索を。
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■ビザ
以下の条件が全て満たされればビザは不要になります。
① 90日以内の滞在期間
② セネガル入国時のパスポートの有効期間が6か月以上
③ セネガル入国時に、出国する際の往復の航空券を所持していること
④ イエローカード(黄熱病予防接種証明書)を所持していること
91日以上滞在する場合、現地で滞在延長許可証を申請・取得する必要があります。その他、詳しくは在日セネガル大使館などでご確認ください。

■言語
公用語はフランス語ですが、ダカールやサンルイなどの大都市以外の、地方での通用度は低いです。一方で、共通語であるウォロフ語は全国的に通じます。英語は、観光客向けの中級以上のホテルやレストランなどでは通じますが、一般では全くというほど通じません。その他、各民族に応じて多様な現地語が話されています。

■通貨
50CFA(フラン・セーファー)が約10円に相当。

■時差
日本よりマイナス9時間。

■宿泊施設
バックパッカー専用の安宿であれば1泊1000円台~2000円台でも宿泊可能。ただし設備面の不備(エアコンが効かない、冷蔵庫がない等)や市内へのアクセスの不便さなどの難点があります。そこそこの設備と市内にアクセスのしやすい中級ホテルであれば1泊最低5000円はかかります。高級ホテルであれば1泊1万円以上はします。セネガルの治安はさほど悪くないので、中級ホテルでも問題ないかと思います。詳しくはエクスペディアで調べてみてください。
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■その他の参考情報
その他、セネガルに関する参考情報は、セネガルで協力隊員をされた方のサイトである、セネガルがいどをご参照ください。