おはようございます。今回からしばらくは、シンガポールの見所の記事を書かせて頂きます。今回はチャイナタウンに関する記事を書かせて頂きます。

多民族国家・多文化社会の象徴であるシンガポール

海外に出張や旅行で訪れることによる最大の魅力は、日本にはない多様な民族・文化に触れられるということだと思います。もちろん、日本国内でも地域によって多少文化の違いはありますが、海外での異文化体験に比べると、どうしても刺激や面白みに欠けてしまいます。

その点、シンガポールは同じアジアの先進国でありながら、多民族・多文化社会という点においては日本の遥か上を行っているのは間違いないと思います。

華人が圧倒的多数を占める国家の象徴であるチャイナタウン

政策面から厳密に言えば、シンガポールは中国のような華人国家ではありません。とは言え、人口の75%を華人が占めるシンガポールは紛れもなく華人の国で、その象徴の地域であるチャイナタウンには中国系の寺院や物産店が無数にあります。

PA130099

PA130096
チャイナタウン中心部にある、新加坡佛牙寺龍華院。唐代様式の比較的新しい大規模な寺院です。内部には仏舎利と精進料理店の他、仏陀の一生と教義を仏教遺跡とともに紹介するコーナーもあります。

PA130103

PA130102
こちらはシアン・ホッケン寺院。福建省出身の華人たちが航海の安全を祈願して19世紀頃に建てたという、かなり古い道教寺院です。

寺院はチャイナタウンの象徴的な建物ではありますが、別に寺院に参観しなくても、ちょっとしたショッピングや街路散策のためだけでもチャイナタウンは十分歩くだけの甲斐があります。
PA130092

PA130089

PA130090

PA130095

PA130091

PA130088

PA130087

PA130086

PA130094
街路や物産店はこんな具合で、仏教関連の商品が多く、また同じシンガポールでも高層ビル街とは打って変わって、小柄なショップハウスが立ち並んでいます。

チャイナタウンで多い土産品は仏教系、リトル・インディアではヒンドゥー系といった具合に、地域によって売られる商品の系統に違いがあるのも面白いです。

南インド系のヒンドゥー寺院やモスクも混在するチャイナタウン

とは言え、チャイナタウンと言っても中華系の寺院や文化遺産ばかりというわけではなく、多民族国家のシンガポールらしく、同じチャイナタウンの中には、ヒンドゥ教の寺院やイスラム教のモスクもきちんとあります。
PA130093
こちらはシンガポール最古のヒンドゥー教寺院、スリ・マリアマン寺院です。南インドからこの地に初めて訪れたインド商人が建てた寺院だと言われています。

PA130101
こちらはナゴール・ダルガー・インディアン・ムスリム・ヘリテージセンター。南インドからのイスラム教徒移民によって19世紀に建てられた聖堂です。ムスリムの聖人の偉業を称えると同時に、シンガポールに無事に辿り着けた感謝を込めて建てられたそうです。

PA130100
こちらも同じく南インドからのイスラム教徒移民によって19世紀に建てられたジャマエ・モスクです。

チャイナタウンはその名の通り中華街なので、中華系の寺院や店が大半で、訪れる人も華人が圧倒的に多いのですが、その中華街にヒンドゥー教やイスラム教の寺院があるのは、いかにも多民族・多文化が混在するシンガポールらしいところです。

もっとも、こうしたヒンドゥー寺院や南インド系のモスクがあるからと言って、チャイナタウンにもインド系の人が現在多数住んでいるというわけではありません。この辺りにかつて南インド系の人たちが住んでいた時代の名残と言われています。

移民にとっての希望の象徴であるシンガポールのチャイナタウン

19世紀前半頃にはまだ、チャイナタウンには1千人前後しか華人がいませんでしたが、シンガポールの奇跡的な経済発展と、大躍進運動や文化大革命を始めとする中国本土での政治的混乱を経て、現在ではチャイナタウンの華人の人口は5万人を超えました。今でも移民は続いており、チャイナタウンは、英語を話せない中国本土の華人にとっては移住の際に頼りがいのあるコミュニティとなっています。

自国では経済的・文化的に苦しい環境にある人たちが希望を求めて移住するのは、シンガポールの他の地域も同じ。日本からも、近年拡大する経済格差や、企業や社会の硬直した体質から逃れて、異文化に寛容なシンガポールでやり直そうとする人が増えています。チャイナタウンは、そんな移民たちにとって希望の国であるシンガポールの、象徴的な地域の1つです。

関連記事

シンガポールの他の見所に興味がありましたら、下記カテゴリの記事も併せてご参照ください。
カテゴリ: シンガポール

入場料

いずれも無料。ただし、スリ・マリアマン寺院に限り、カメラ撮影料3ドル、ビデオ撮影料が6ドル必要。

開園時間

(新加坡佛牙寺龍華院)7時~19時。4階の佛牙舎利塔見学は9時~18時。無休。

(シアン・ホッケン寺院)7時半~17時半。無休。

(スリ・マリアマン寺院)6時~22時。無休。

(ナゴール・ダルガー・インディアン・ムスリム・ヘリテージセンター)
9時~17時半。土日は休館。

(ジャマエ・モスク)10時~18時。無休。

アクセス

MRTのチャイナタウン駅もしくはテロック・エア駅からからいずれも徒歩圏内で15分以内。シンガポールのMRTについてはシンガポールMRT路線図をご参照ください。

周辺地図

(参考に)シンガポールの各種情報

■航空券
東京(羽田or成田)~シンガポールまで直行便で約7~8時間。乗継便では乗継時間も含めて約12~18時間。航空運賃は4万円~8万円。航空会社は直行便はJAL、ANA、デルタ航空、シンガポール航空など。乗継便はエアアジア、中国南方航空など。関空、福岡などからも直行便があります。

乗継便の方が安いですが、その分時間がかかります。休暇や盆休みなどの連休には航空運賃が跳ね上がることもあるのでご注意。

エアアジアが一番格安ですが、他の航空会社便と空港が違い、荷物制限があったり、食事や飲料が運賃とは別料金だったりするのでご注意ください。
詳しくは、HISやエクスペディアで航空券の検索を。
海外旅行はエイチ・アイ・エス
【航空券+ホテル】海外旅行エクスペディア★パッケージツアー

■ビザ
14日もしくは30日(入国審査官の判断によりますが、観光であれば通常30日となることが多いです)であればビザは不要。ただしシンガポール出国のための航空券が必要。それ以外は原則ビザが必要なため、在日シンガポール大使館などで確認を。

■言語
公用語は英語、中国語、マレー語。

■通貨
1シンガポールドル($)が81~83円程度に相当。

■時差
日本よりマイナス1時間。

■宿泊施設
シンガポールは宿泊費が高く、そこそこ設備の整ったホテルに泊まろうとすると最低でも15000円/泊はかかります。ただしカプセルホテルであれば10000円/泊未満でも宿泊することは可能です。ホテルの条件(Wi-Fi、エアコン、冷蔵庫、洗面用具やタオル、部屋の広さ、最寄駅からの距離など)について十分ご確認ください。
シンガポールはホテル代も含めて物価は全体的に高めですが、タクシー、バス、MRTなどの公共交通費は安いです。
詳しくはエクスペディアやBooking.com、トリップアドバイザー等で検索を。
リアルタイム空室確認が分かりやすい!エクスペディアの海外ホテル
海外ホテル検索、Booking.com 
TripAdvisor (トリップアドバイザー)