こんばんは。今回の記事も、前回に引き続き北アイルランドの西ベルファストにある、プロテスタント地区のシャンキル通りについて。今回の記事では、シャンキル通りでたまたま遭遇した、テロの犠牲者となった方々への追悼行進について書かせて頂きます。

IRAに殺害されたプロテスタントの犠牲者たちの追悼行進

この大通りでたまたまプロテスタントの行進に遭遇したことは、非常にタイミングが良くて幸運なことでした。
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喪服に身を包んだ軍人?たちが、トランペットや太鼓を鳴らしながら行進し、同じエリア内を何度もグルグル回ります。

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中には子供もいます。太鼓にUVFの略称が書かれているのを見て、先ほどの住宅に掲げられたUVFを称える壁画や、カトリック地区の店名にあったIRAの略称を見たとき同様、とても嫌な気持ちになりました。

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行進者の人数が多いので、行進は遠くからでもかなりよく見えます。

当初何の行進か分からなかったのですが、どうやらIRA(カトリック系の過激テロ組織、アイルランド共和軍)の無差別テロで犠牲となった、この街にかつて住んでいた人たちの追悼行進のようです。

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通りには無辜の犠牲者たちの慰霊碑があります。

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追悼式が行われ、代表者のスピーチが読み上げられます。

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行進の代表者や遺族と思える人たちから、花束が手向けられました。

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理不尽なテロで亡くなられた方々の、ご冥福を心からお祈りいたします。

テロの犠牲者の追悼行進でテロ組織を称える倫理観の欠如

それにしても、テロで亡くなられた人たちの追悼行進で、自分たちプロテスタント側のテロ組織の略称が入った太鼓を打ち鳴らすというのは、倫理的にどうなんでしょうか?IRAの無差別テロは許し難いことですし、理不尽に命を奪われた方々には心から同情しますが、犠牲者数こそIRAによるテロよりは少ないものの、UVFによるテロの犠牲者も多い。犠牲を悼むのは自分たちの仲間の側の人たちだけなのか?相手側の犠牲者のことは気にしないのか?

追悼に来ている人たちもプロテスタントの人たちばかりで、カトリック地区の人たちが追悼に来ているということは恐らくないのでしょうし、プロテスタント地区にUVFを称える壁画が多数ある現状では、カトリック地区の人が来る気にもなれないでしょう。同じことはIRAを称える壁画が多数あるカトリック地区にも言えることですが、つくづく悲しいものです。

追悼される犠牲者は自分たちの地区の側の犠牲者だけ

IRAとUVFの双方が相手側への無差別テロの応酬を繰り返し、イギリス軍も時に無辜の市民の虐殺を行い、3000人を超える犠牲者を出した北アイルランド紛争。無数の尊い人命の犠牲の上に成り立つ現在の平和ですが、追悼される犠牲者は自分たちの地区の側の犠牲者だけという風潮は、両地区ともに、紛争時から変わっていないかのように見えます。

紛争の芽を完全に取り除くには、両者の交流の促進は不可欠のような気がします。しかし日韓関係に見られるように、狭いコミュニティの偏狭的な主義主張に凝り固まりつつも、戦争だけはないという状態は世界中至る地域にあります。平和とは何なのか、和解とか共存とは一体何なのか、考えれば考えるほど、正直よく分からなくなってくるのがこの西ベルファストという街でした。

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カテゴリ:北アイルランド > ベルファスト
また、旅行記ではありませんが、北アイルランド紛争に関する歴史考察については、以下の記事をご参照ください。
北アイルランド紛争に関する歴史考察
さらに、北アイルランド紛争に関する映画については、以下の記事をご参照ください。
カテゴリ:世界の映画 > 南北アイルランド

アクセス

メトロバスNo.11a, 11b, 11c, 11dでシャンキル通りにあるバス停Co-op, Agnes Streetなどで下車。カトリック地区のフォールズ通りからは、通行門を通り抜けて徒歩10~15分程度。

ベルファスト国際空港から市内には、エアポート・エクスプレスバスNo.300でヨーロッパ・バス・センターまで約35分。

ダブリンからベルファストには鉄道でコノリー駅から約2時間10分、エアコーチバスがオコンネル・ストリートから約2時間20分、バス・エーランがオコンネル・ストリートから約2時間25分になります。ダブリン国際空港からも両社のベルファスト行きのバスは出ています。バスの本数は1時間に1本程度あります。

ダブリンからの日帰りはベルトラの現地オプショナルツアーで

日数と時間が非常に限られており、ダブリンからの日帰りで済ませたい方は、ベルトラがダブリン発のベルファスト日帰りの現地オプショナルツアーを開催していますので、下記リンクよりご検索・ご予約ください。ご自身の訪問したい箇所がツアーに含まれているかどうか、予めご確認ください。
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ベルトラの現地発オプショナルツアーのメリットとデメリットに関しましては、ブログ内の下記の別記事をご参照ください。
カテゴリ:海外旅行全般 > 現地発オプショナルツアー

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また、ツアーには参加したくないけど、ダブリンからの移動手段を予め確保しておきたいという方には、鉄道での移動も可能ですので、下記サイトからのご予約をどうぞ。
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鉄道の移動でもダブリンからベルファストには2時間程度で行けます。日本で予め移動手段を確保しておけば安心感はあるかと思います。

周辺地図

(参考に)北アイルランド(イギリス)の各種情報

■航空券
日本からの直行便はありません。東京(羽田or成田)からだとロンドン経由の便が主力で、乗継地までは約12時間、そこからベルファストまで2時間程度の移動となるため、乗継の待ち時間を含めて20時間程度かかります。

ドバイ経由の便もありますが、ドバイを経由した後にイギリスのマンチェスターなどを再度経由することになるため、2回の乗継の待ち時間も含めて30時間程度かかります。

航空会社はブリティッシュ・エアウェイズが主力で、ドバイを経由する場合はエミレーツ航空とイギリスのローカル航空会社の共同便になります。航空運賃は12万円~17万円が目安ですが、GW休暇や盆休みなどの連休や、航空会社の時間帯によって航空運賃が20万円近くまで跳ね上がることもあるのでご注意ください。

ドバイやドーハなどを経由して、ダブリンへの往復便を利用し、ダブリンからベルファストへは電車での往復をするようにすれば、トータルの料金を10万円以下に抑えることも可能です。

詳しくは、HISやエクスペディアで航空券の検索を。
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■ビザ
6か月以内の滞在であればビザは不要。ただし空路で入国した場合には、入国時に往復航空券を提示することが必要となります。ダブリンからバスや鉄道で北アイルランド入りした場合は、税関や入国審査は特にありません。6か月以上の滞在や留学などはビザが必要であるため、駐日英国大使館などでご確認を。

■言語
英語

■通貨
通貨単位はアイルランドポンド(IEP)。1€が約165円程度に相当。ダブリンからバスや鉄道で北アイルランドされる場合、アイルランドで使用されていたユーロは使えなくなるのでご注意ください。空港や鉄道駅、銀行などの両替で、ユーロをアイルランドポンドに両替するようにしてください。

■時差
日本よりマイナス9時間(サマータイム実施中は日本よりマイナス8時間になります)。

■宿泊施設
安価なホテルやゲストハウス、ドミトリーなどであれば3000~4000円/泊程度でも泊まれますが、そこそこ設備の良いホテルだと7000円/泊以上かかります。

ホテルの条件(Wi-Fi、冷蔵庫、エアコン、目的地へのアクセス等)をよくご確認ください。特に、北アイルランドでは夏でも肌寒く、最高気温でも15~16度にしかならないので、暖房の有無をご確認ください。夏季や冬季の長期休暇が近づくほど宿泊費が高くなるため、早めに予約するようにしてください。詳しくはエクスペディアやBooking.com、トリップアドバイザー等で検索を。
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