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私は普段漫画をあまり読みませんが、「進撃の巨人」はそんな私にとって、数少ない大好きな漫画の1つです。同作の最も大きな見所は、どんな過酷な環境にあっても、自分の道を切り開いていこうとする、主人公エレンの強い意志にあると言えます。
中でも、壁の外の世界に対するエレンの強い想いは、海外に関心を持つと同時に、様々な問題で閉塞感の漂う今の日本に風穴をぶち開けたいと考える、あらゆる階層の人たちにとって、大きな共感を呼ぶところではないでしょうか。
一方、海外に関心を持つ方々にとっては、エレンが住んでいるような壁内都市もまた、大きな憧れを抱かせる異境・秘境だと思います。そこで今回は、「進撃の巨人」の壁内都市にさらに親近感を抱いて頂ければと思い、クロアチアのドブロブニク旧市街についての記事を書かせて頂きます。
目次
「進撃の巨人」の舞台を想わせるクロアチアのドブロブニク旧市街
「進撃の巨人」の主人公エレンや彼の親友アルミンがずっと憧れ続けてきた、壁の外の世界。外の世界に憧れを持つのは、現実世界の私たちも例外ではありません。一方で、東洋に生きる私たちにとっては、エレンたちが住む、高い壁に囲まれた中世ヨーロッパ的な世界も、旅行先として憧れる異境・秘境の1つです。
そんなエレンたちの故郷を想起させる壁内都市の1つが、世界遺産に指定されている、クロアチアにあるドブロブニク旧市街です。
家々が隙間なく建ち並ぶドブロブニク旧市街。
「進撃の巨人」の壁内世界の内、最も城壁都市らしいのは、主人公エレンの故郷であるシガンシナ区と、エレンたち104期生が訓練に励んだトロスト区でしょう。
作中の両区のいずれのシーンでも、家が隙間なくびっしり詰まっており、観光地どころか公園らしき場所も見当たらず、「進撃の巨人」の壁内世界において土地がいかに貴重なものであるかを物語っていたのは、ご記憶の方も多いかと思います。
家々の間にある所狭しと張り巡らされた小路。
一方で、レストラン街や大通りは、そこそこの広さがあるのが見て取れます。
旧市街に建てられた家々は、中心部から離れた場所に行くほど、中世ヨーロッパさながらのレンガ造り、石造りの一軒家が殆どで、この昔ながらの家々もまた、「進撃の巨人」のシガンシナ区やトロスト区の家々を彷彿とさせます。
主人公エレンの生家を想わせる、生活感を漂わせる庭や干した洗濯物の雰囲気もなかなか良いです。
四方を高い壁に囲まれています。さすがに「進撃の巨人」のように50mの高さはありませんが。
私見ですが、ドイツのネルトリンゲンよりも、クロアチアのドブロブニクの旧市街の方が、シガンシナ区やトロスト区のイメージに近いような気がします。
シガンシナ区やトロスト区とドブロブニク旧市街の違い
ドブロブニクの旧市街が「進撃の巨人」のシガンシナ区やトロスト区と違うのは、世界遺産に指定された文化遺産なだけあって、観光地や公園といった、人々の憩いの場所が壁内にきちんといくつもあること、ドブロブニクの人々の服装や生活スタイルは飽くまで21世紀のものであることです。
地元民や世界各国の観光客たちが集う博物館や教会。
同じく地元民や観光客たちが集うカフェやレストラン。行き交う人々の服装やスタイルも例外なく21世紀のものです。
やはり多くの人たちの集いの場であり、旧市街観光の目印である噴水広場。
高い城壁のすぐ傍に多数のバイクが駐車していたり、観光客用の道路やバスが多数あるのも、「進撃の巨人」の世界とドブロブニク旧市街の大きな違いです。
「進撃のスクールカースト」を想起させる旧市街の現代的な学校
また、ドブロブニク旧市街の壁内にある学校もまた、21世紀らしい現代的な感じです。
特に校庭の運動場は21世紀の運動場そのものです。
シガンシナ区に住んでいた頃のエレンたちは、寺子屋的な場所に通学していたとか。少なくとも寺子屋よりは現代的な学校ですが、もしかしたら寺子屋の代わりに、ドブロブニク旧市街の学校にも「進撃のスクールカースト」的な内部事情はあるのかもしれません。
エレンやアルミンの憧れた海がすぐ傍にあるドブロブニク旧市街
そして、「進撃の巨人」のシガンシナ区やトロスト区と、ドブロブニク旧市街の最大の違いは、エレンやアルミンがずっと憧れ続けていた海が、旧市街のすぐ傍にあることです。
海洋博物館や文化歴史博物館のすぐ傍にある港の様子。
要塞跡のすぐ傍にある入り江。地元民たちの格好の海水浴場になっています。
この旧市街を美しい世界遺産にしているのは、家々が建ち並ぶ壁内都市とすぐ傍にある海のコラボレーション、さらには何世紀もの間ドブロブニクで受け継がれてきた、海洋貿易の歴史のおかげと言えます。
外の世界との交易が生んだ美しい世界遺産ドブロブニク旧市街
ドブロブニク旧市街を「アドリア海の真珠」と呼ばれるほどの美しい世界遺産にしたのは、15世紀~16世紀のラグーサ共和国の時代から、20世紀末のユーゴスラビア内戦以降の戦後復興に至るまで続いてきた、外の世界との絶えざる交易でしょう。それがあったからこそ、ユーゴスラビア内戦での戦災に陥っても、また美しい世界遺産都市として再生できたと言えます。
ここがエレンやアルミンの住む「進撃の巨人」の壁内都市との最大の違いであり、外の世界とのつながりなくして、真の自由や平和はあり得ないという、「進撃の巨人」の根幹的なテーマをも思い起こしてくれるのが、このドブロブニク旧市街だと言えます。
ドブロブニク旧市街の各種情報
入場料
旧市街内部の見学だけであれば無料。城壁の遊歩道の利用は90Kn、オーディオガイド利用はさらに50Kn。
開園時間
旧市街内部の見学だけであれば24時間可。城壁の遊歩道の利用は夏季は8時~18時半、冬期は9時~15時。
アクセス
ピレ門前のバス停から徒歩1分。
ドブロブニクでの市内バスの乗り方
10路線程度の市内バスが運行されており、チケットはキオスクで購入すると12Kn、車内で購入すると15Kn。チケットは市内バス全線で1時間有効。
周辺地図(城壁への登り口)
周辺地図(海洋博物館横の港)
周辺地図(海水浴場)
周辺地図(「進撃のスクールカースト」の学校)
(参考に)クロアチアの各種情報
航空券
日本からの直行便はありません。東京(羽田or成田)からだとパリ経由が主力でパリまでは約12時間、パリで翌朝まで1泊した後、クロアチアの首都ザグレブまで2時間程度の移動となるため、乗継地での宿泊を含めて約34時間かかります。
首都ザグレブからドブロブニクまでは、国内便で約1時間、国内バスを使うと約11時間かかります。
航空会社はエアフランスとクロアチア航空の組み合わせが主力。航空運賃は20万円が目安ですが、GW休暇や盆休みなどの連休や、航空会社の時間帯によって航空運賃が10万円以上跳ね上がることもあるのでご注意。
詳しくは、HISやスカイチケット、エクスペディアなどで航空券の検索を。
海外旅行はエイチ・アイ・エス
ビザ
90日以内の観光目的の滞在であればビザは不要。ただしパスポートの有効期限が、入国時に3か月以上残っていることが必要となります。
言語
公用語はクロアチア語ですが、セルビア語やボスニア語とは方言程度の違いしかなく、ドイツ語や英語もよく通じます。英語が話せれば日常生活に不自由はしません。
通貨
通貨単位はクーナ。現地表記はKn。1Knが約13円程度に相当。
時差
日本よりマイナス8時間。
宿泊施設
ドブロブニクには3000円/泊代のゲストハウスが多数あり、4000円~5000円/泊支払えば旧市街中心部でもそこそこ設備の良いホテルに宿泊できます。
ただし、ホテルの条件(Wi-Fi、冷蔵庫、エアコン、目的地へのアクセス等)をよくご確認の上、夏季や冬季の長期休暇が近づくと宿泊費が高くなったりするのでご注意ください。
詳しくはエクスペディアやBooking.com、トリップアドバイザー等で検索を。
リアルタイム空室確認が分かりやすい!エクスペディアの海外ホテル
海外ホテル検索、Booking.com
TripAdvisor (トリップアドバイザー)
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進撃の巨人のエレンやアルミンは、外の世界に強い憧れを持っていますが、彼らが憧れる世界、そして彼らが暮らす壁内世界は、私たち日本人にとっての未知の世界でもあります。本記事も含めた、進撃の巨人に関連する見所については、下記記事も併せてご参照ください。