こんばんは。前回に引き続き、台湾の台北の記事を書かせて頂きます。今回は国立台湾博物館について。

日本統治下の植民地時代は台湾総督府博物館だった

この国立台湾博物館も日本統治下の植民地時代に建てられたものです。元々は児玉源太郎と後藤新平の台湾発展の業績を称えて建てられ、当初の名前はそのまんま、「児玉総督後藤民生長官記念館」でした。その後、1908年に「台湾総督府博物館」と改名され、建物が完成した1915年からは台湾最初の博物館となりました。日本の統治時代から現在に至るまで博物館であり続けているのは、台湾では唯一この博物館だけです。

白亜のドームを抱いたギリシャ式の西洋建築

白亜のドームを抱いた建物の外観はいかにもギリシャ式の西洋建築といった感じです。
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館前路という大通りに面しているため、車やバイクの往来もかなりあります。

日本の統治時代は駅前通りだった館前路

国立台湾博物館に面した館前路の様子。日本の統治時代には、ここは駅前通りでした。
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現在は当時の駅舎が廃止され、今はもう駅前通りではなくなってしまいましたが、そんなかつての駅前通りに、総督府時代から博物館が残存し、新たに吉野家ができていたりするのは、いかにも台湾ならではといった感じです。

イタリア産の大理石が豊富に使われた贅沢な内部

博物館の内部もまたかなり西洋建築式の造りです。
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大理石が豊富に使われた贅沢な造りになっています。現在の台湾は世界的な大理石の産地なのですが、この建物に限っては贅沢な造りを施すために敢えて台湾産のものを使わず、イタリア産の大理石を使っているのだとか。

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ホールは吹き抜けとなっており、天井にはステンドグラスが埋め込まれています。これもまた随分と贅沢な造りです。

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廊下と階段はこのような雰囲気です。壁に大理石を豊富に用いているせいか、ホールほどではなくともやはり贅沢な造りに感じられます。

時期や季節により変化する様々な館内展示

博物館内には時期や季節に応じて様々な展示がなされますが、今回はまず、1階では動植物の展示がされていました。
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模型にしては精巧でよくできているとは思いますが、やはり動植物は実物の方が生命が込められているので生き生きとして良いような気がします。

日本統治時代と国民党の時代を生きた原住民の伝統文化の展示も

2階には、原住民の生活や伝統文化に関する展示がありました。
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男性と女性の伝統的な衣装の写真と説明。説明は中国語と英語が併記されています。

もちろん実際の原住民の衣装の展示もあります。
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明らかに漢民族の文化とも、もちろん日本の文化とも異なるものです。日本の統治時代、国民党の時代と、2つの時代を生き抜いて独自の伝統文化を受け継いできた原住民の伝統文化に感慨を覚えると同時に、それがかつての日本統治時代の博物館に展示されていることにもまた、奇妙な感慨を覚えました。

2.28平和公園に隣接した自然の豊かな庭園

博物館の庭園は2.28平和公園に隣接しているため、木々や花々が豊富にあります。
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この博物館は2.28平和公園の敷地内にあるので、自然が豊かなのも当然ですが。

日本の統治時代の蒸気機関車の展示も

博物館の屋外には、日本の統治時代の蒸気機関車が展示されています。
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左手の機関車が第1号、右手が第9号です。第1号は元々清の時代の台湾知事がドイツの会社から輸入したものですが、1895年に日本に接収され、軍用機関車として基隆と台北間を走っていました。一方、第9号は高雄と台南間を走っていましたが、1926年に現役を引退し、ここに展示されました。いずれも清掃・整備されてかなり真新しい綺麗な姿になっています。

植民地統治時代から大きく変貌する日本と台湾の交流

日本統治時代の文化遺産が数多く残る台湾ですが、日本との経済的な交流は植民地時代とは当然ながら大きく変化しています。次回の記事では、日本との新たな交流により大きな変化を遂げた、現在の台北の街並みについて書かせて頂こうと思います。

入場料

博物館への入館は30元必要。館外の庭園は無料。撮影可(ただし館内はフラッシュ不可)。

開園時間

火曜~日曜の9時半~17時。月曜と旧正月は休館(月曜が祝日の場合は翌日が休館)。

アクセス

MRT淡水信義線「台大醫院」駅出口4から西へ徒歩約2分。台北のMRTについては台北MRT路線図をご参照ください。

周辺地図

(参考に)台湾の各種情報

■航空券
東京(羽田or成田)~台北まで直行便で約4時間。到着空港は成田からであれば台湾桃園国際空港に、羽田からであれば台北国際(松山)空港になります。東京(成田)~高雄までは直行便で約4時間半。航空運賃はいずれも4万円~6万円程度。航空会社はエバー航空が最も安く、他にキャセイパシフィック航空やチャイナエアラインやANAなど。札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡などからも直行便があります。GW休暇や盆休みなどの連休や、航空会社の時間帯によって航空運賃が十万円単位まで跳ね上がることもあるのでご注意。乗継便は、航空会社によっては1万円程度安くなることもありますが、10時間以上かかることが多いのであまりお勧めしません。
詳しくは、HISやエクスペディアで航空券の検索を。
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■ビザ
90日以内の観光目的で滞在の日本国民は、出国のための予約済みの航空券か乗船券を持っていればビザは不要。それ以上の滞在や留学などはビザが必要であるため、駐日台湾大使館などでご確認を。

■言語
公用語は中国語。英語の通用度は日本と同程度。観光客向けの中級以上のホテルやレストランなどであれば、むしろ日本語の方が良く通じることがあります。

■通貨
1台湾元が3~4円程度に相当。

■時差
日本よりマイナス1時間。

■宿泊施設
安価なホテルであれば3000台で泊まれるところもありますが、そこそこ設備の良いホテルだと4000円以上はかかります。ホテルの条件(Wi-Fi、冷蔵庫、エアコン、目的地へのアクセス等)をよくご確認ください。詳しくはエクスペディアで検索を。
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