こんばんは。前回に引き続きセネガルの首都ダカールについて。今回は、フランス植民地時代から受け継がれている西洋建築について書かせて頂きます。

フランス植民地時代の行政総督府から受け継がれた大統領官邸

ダカール市内にある西洋建築の代表例が、セネガル共和国大統領官邸です。この建物はフランスの植民地時代には西アフリカ領の行政総督府でした。それがそのまま独立後は大統領官邸として引き継がれています。
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露店通りや市場、グランドモスク近辺に比べると、大統領官邸や独立広場のある辺りは比較的穏やかな気もします。それでも通りを行き交う人や車の数はすごいですが。

アフリカの知性を代表するレオポルド・S・サンゴール初代大統領

余談ですが、日本と接点があるセネガルの人物として、最も有名なのは初代大統領のレオポルド・S・サンゴールでしょう。

1979年にサンゴール大統領が国賓として来日し、その返礼として84年に皇太子夫妻がセネガルを来訪したことをきっかけに、日本とセネガルとの本格的な交流が始まりました。

ムリッド教団の創設者であるアフマド・バンバと同様、セネガルでは多くの国民から今なお深く尊敬されている人物であり、国際的にもアフリカの知性を代表する人物として知られています。

ダカール市民の憩いの場である独立広場

大統領官邸から徒歩10分ほど移動した場所には、ダカール市民の憩いの場となっている、独立広場があります。この広場もまた、フランス植民地時代に現地の人々を招集したりする目的で元々は作られましたが、今は独立広場としてダカール市民に再活用されています。
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街の人たちの憩いの場として再活用されている独立広場。年末年始の休み中に訪れたので、新年明けを祝う行事もここで一応行われ、花火も一応打ち上げられたのですが、かなりあっさりしていて、味気ないとも言えるものでした。やはりイスラーム暦に基づく行事に比べると、あまり新暦は重要ではないのかもしれません。

独立広場の周囲にあるフランス植民地時代からの西洋建築

独立広場の周囲には、やはりフランス植民地時代に建てられ、現在は公共の建物や高級ホテルとして再活用されている西洋建築がいくつか見られます。
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これらの西洋建築はフランス植民地時代には行政府として建てられましたが、独立後の現在は高級ホテルとして再活用されています。

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この2つはやはりフランス植民地時代に行政府として建てられ、独立後も公共の施設として受け継がれた西洋建築です。

鉄道駅もフランス植民地時代に建設されたものを再活用

独立広場から徒歩7~8分ほど移動した場所にある鉄道駅もまた、フランスの植民地時代に作られもので、独立後もそのまま鉄道駅として再活用されています。
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とは言え、鉄道は一応走ってはいるのですが、1日に1本あるかないかという具合に本数が極めて少なく、また行ける地域も限られているので、ダカール市民にはあまり人気がありません。国際列車も以前は走っていましたが、隣国マリが内戦になったりしているので、今は止まっており、再開の目途も立っていません。

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駅前にも小規模で数は少ないながら露店があります。この人たちもまたインフォーマル・セクターに属しているのでしょうか。

鉄道駅の徒歩圏内にあるフェリー乗り場

余談ですが、鉄道駅から徒歩5分ほどの場所にはフェリー乗り場があり、ゴレ島行きのフェリーもここから出発しています。
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このフェリー乗り場はフランス植民地時代に建設されたものではなく、独立後に新たに建設された建物です。外観を見れば、西洋建築に比べてもかなり近代的で、独立後に建てられたことが一目瞭然です。

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港も停泊中の船もまた独立後の現代のものであることが一目瞭然です。

フランス時代の西洋建築がイスラム世界に溶け込んだ良い形の街

世界遺産都市に指定されている同じくセネガルのサンルイと同様、このダカールもまた、西アフリカのイスラム世界に、フランス植民地時代から受け継がれた西洋建築が違和感なく溶け込んだ、異文化融合の1つの良い形が見られます。

旅行や出張でセネガルを訪れた際には、異文化が取り込まれダカール市民に再活用された街並みの散策を、是非楽しんで頂ければと思います。

関連記事

ダカールの他の見所に関しては、以下の記事をご参照ください。
ダカール市民のシンボルとイベント会場―セネガル・ダカール/アフリカ・ルネサンス像
西アフリカにある平和的なイスラム教の国―セネガル・ダカール

アクセス

国際空港からタクシーで約40分。空港からのタクシー料金の目安は約700~1000CFA。運転手と要交渉。市内には公共のバスもありますが、ダカール市のバスはルートが複雑で非常に分かりにくく、かつフランス語圏で英語が全く通じないため、空港からの移動も市内の移動も、タクシーを利用した方が無難です。

周辺地図

(参考に)セネガルの各種情報

■航空券
東京(羽田or成田)や関空から、パリのシャルルドゴール空港(CDG)を経由して、ダカールのレオポール・セダール・サンゴール国際空港(DKR)に到着する乗継便が主力になります。往復路ともパリで1回だけの乗継便の場合もあれば、往復路のどちらかはもう1か所(ソウル、ロンドン、アムステルダムなど)を経由する2回の乗継便の場合もあり、乗継回数が多い便は時間がかかる一方で、航空運賃は2万円程度安くなります。航空運賃は大体20万円~30万円程度。往路はパリで1泊することが多いので、その分のホテル代(7000円~1万円程度)もご用意ください。航空会社は基本はエールフランスで、乗継が2回ある便ではエールフランスと他社(大韓航空、ブリティッシュエアウェイズ、KLMオランダ航空など)との複合会社であることが多く、複合会社便の方が航空運賃は2万~3万円程度安くなります。GW休暇や盆休みなどの連休には航空運賃が跳ね上がることもあります。荷物制限がある便はオーバーすると別料金になったりするので、航空券の条件には十分ご注意ください。
詳しくは、HISやエクスペディアで航空券の検索を。
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■ビザ
以下の条件が全て満たされればビザは不要になります。
① 90日以内の滞在期間
② セネガル入国時のパスポートの有効期間が6か月以上
③ セネガル入国時に、出国する際の往復の航空券を所持していること
④ イエローカード(黄熱病予防接種証明書)を所持していること
91日以上滞在する場合、現地で滞在延長許可証を申請・取得する必要があります。その他、詳しくは在日セネガル大使館などでご確認ください。

■言語
公用語はフランス語ですが、ダカールやサンルイなどの大都市以外の、地方での通用度は低いです。一方で、共通語であるウォロフ語は全国的に通じます。英語は、観光客向けの中級以上のホテルやレストランなどでは通じますが、一般では全くというほど通じません。その他、各民族に応じて多様な現地語が話されています。

■通貨
50CFA(フラン・セーファー)が約10円に相当。

■時差
日本よりマイナス9時間。

■宿泊施設
バックパッカー専用の安宿であれば1泊1000円台~2000円台でも宿泊可能。ただし設備面の不備(エアコンが効かない、冷蔵庫がない等)や市内へのアクセスの不便さなどの難点があります。そこそこの設備と市内にアクセスのしやすい中級ホテルであれば1泊最低5000円はかかります。高級ホテルであれば1泊1万円以上はします。セネガルの治安はさほど悪くないので、中級ホテルでも問題ないかと思います。詳しくはエクスペディアで調べてみてください。
リアルタイム空室確認が分かりやすい!エクスペディアの海外ホテル

■その他の参考情報
その他、セネガルに関する参考情報は、セネガルで協力隊員をされた方のサイトである、セネガルがいどをご参照ください。