こんにちは。前回と同じくセネガルのトゥーバについて、今回はアフマド・バンバが祀られた建物や、彼の書籍が収められた図書館について書かせて頂きます。

ムリッド教団の創始者であるアフマド・バンバ

セネガルで最大の勢力を誇るイスラム神秘主義教団である、ムリッド教団の創始者であり初代マラブーであるのが、アフマド・バンバです。

セネガルが内戦や無差別テロと無縁な平和な国であるのは、様々な階層や民族の人々を束ねたバンバの求心力と、フランス植民地政府に対しても協力的で、決して暴力的な闘争を求めなかったバンバの姿勢に依るところが大きい。

特に、戒律ではなく日々の勤労を重視する姿勢、「敵対ではなく平和協力を」という姿勢は、今なお多くのセネガル人から共感を得て受け継がれ、アフマド・バンバはレオポルド・S・サンゴール初代大統領と同様、セネガルを代表する偉人として知られています。

アフマド・バンバの遺体が祀られた建物

前回の記事で紹介させて頂いた、西アフリカ最大のモスクの敷地内には、アフマド・バンバの遺体が祀られている建物があります。
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聖職者兼ガイドさんの案内のもと、遺体を撮りさえしなければ良いとのことで、内部を撮影しても全く咎められませんでした。

アフマド・バンバの無数の著書が収められた図書館

続いて、モスクの広場から見える、アフマド・バンバの図書館に、聖職者兼ガイドさんの案内の下で入れてもらえることができました。
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図書館の外観はこんな感じ。

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廊下はとてもきらびやかで、模様はいかにもイスラム建築といった感じです。

図書館に収められたアフマド・バンバの膨大な著書

図書館内には、アフマド・バンバがムリッド教団の創設と布教の過程で著した、膨大な量の著書が収納されています。
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これを全部アフマド・バンバが書いたというのだから全く大したものです。

ガボンに流刑にされた時のアフマド・バンバの遺品も

ムリッド教団設立初期の頃、まだアフマド・バンバがフランス植民地政府に対して非暴力的ながらも対決姿勢を見せていた時期があり、そのせいでフランス植民地政府からガボンに流刑にされたことがありました。
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これがガボンに流刑にされた時のアフマド・バンバの遺品です。

奇跡を行う超能力者の伝説が語り継がれるアフマド・バンバ

余談ですが、アフマド・バンバは神の恩寵によって与えられた超能力で奇跡を行う人物だという伝説がまことしやかに語り継がれており、これがフランス植民地政府に当初敵対していた際にも、後になって植民地政府に協力的な姿勢に転じた際にも、バンバの求心力を維持できた大きな要素になっています。

ガボンに流刑にされた際にも、フランス人船長から船内でのイスラムの祈りを禁じられたバンバが、海上に放り投げた敷物に飛び乗って波に漂いながら祈りを捧げ、祈りを終えると再び船上に戻ってきたという伝説があります。さすがにこれは布教の過程で創作されたフィクションに過ぎないだろうとは思いますが。

活況を呈する市場とバンバが祈りを捧げたバオバブの木

このトゥーバの街には、活況を呈する市場と、バンバが日々メッカの方角を向いて内部で祈りを捧げていたというバオバブの木があります。次回の記事には、その紹介をさせて頂こうと思います。

関連記事

トゥーバの他の見所に関しては、以下の記事をご参照ください。
ムリッド教団の聖地にある市場とバオバブの木―セネガル・トゥーバ
ムリッド教団の聖地にある西アフリカ最大のモスク―セネガル・トゥーバ

入場料

聖職者兼ガイドさんの同行がなければどちらの建物にも入れないので、ガイド料としてのチップの支払いが必要。

開園時間

日照時間帯である、10時~12時、及び14時半~18時半頃までは入場が可能。ただしどちらの建物もモスクや聖職者の管轄にあるため、イスラム教徒たちの礼拝の時間帯や、昼食時間帯、集団礼拝が行われる金曜日は入場不可。

アクセス

ダカールのバス乗り場から乗り合いタクシー(7プラス)で4時間程度かけて近隣の街であるMbackeに移動し、タクシーに乗り換えてMbackeからトゥーバのモスクまで約10分かけて移動します。時間的にはサンルイより1時間ほど短い移動時間ですが、位置的にはサンルイはダカールから北上するのに対し、トゥーバは東方の内陸側にダカールから移動することになります。7プラスでのMbackeまでの料金は5000CFA、Mbackeからトゥーバまでのタクシー代は500CFA程度になります。どちらも運転手とは要交渉。

街中ガイド

街中は自由に散策でき、特にガイドが必要というわけではありませんが、モスク内も見学・撮影し、かつ詳しい説明を聞くこともできるので、聖職者兼ガイドさんの同行によるモスク見学や街中散策も良いかと思います。ガイド料は、大体10000~20000CFA。交渉してみてください。

周辺地図(ダカールのバス乗り場)

周辺地図(トゥーバ)

(参考に)セネガルの各種情報

■航空券
東京(羽田or成田)や関空から、パリのシャルルドゴール空港(CDG)を経由して、ダカールのレオポール・セダール・サンゴール国際空港(DKR)に到着する乗継便が主力になります。往復路ともパリで1回だけの乗継便の場合もあれば、往復路のどちらかはもう1か所(ソウル、ロンドン、アムステルダムなど)を経由する2回の乗継便の場合もあり、乗継回数が多い便は時間がかかる一方で、航空運賃は2万円程度安くなります。航空運賃は大体20万円~30万円程度。往路はパリで1泊することが多いので、その分のホテル代(7000円~1万円程度)もご用意ください。航空会社は基本はエールフランスで、乗継が2回ある便ではエールフランスと他社(大韓航空、ブリティッシュエアウェイズ、KLMオランダ航空など)との複合会社であることが多く、複合会社便の方が航空運賃は2万~3万円程度安くなります。GW休暇や盆休みなどの連休には航空運賃が跳ね上がることもあります。荷物制限がある便はオーバーすると別料金になったりするので、航空券の条件には十分ご注意ください。
詳しくは、HISやエクスペディアで航空券の検索を。
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■ビザ
以下の条件が全て満たされればビザは不要になります。
① 90日以内の滞在期間
② セネガル入国時のパスポートの有効期間が6か月以上
③ セネガル入国時に、出国する際の往復の航空券を所持していること
④ イエローカード(黄熱病予防接種証明書)を所持していること
91日以上滞在する場合、現地で滞在延長許可証を申請・取得する必要があります。その他、詳しくは在日セネガル大使館などでご確認ください。

■言語
公用語はフランス語ですが、ダカールやサンルイなどの大都市以外の、地方での通用度は低いです。一方で、共通語であるウォロフ語は全国的に通じます。英語は、観光客向けの中級以上のホテルやレストランなどでは通じますが、一般では全くというほど通じません。その他、各民族に応じて多様な現地語が話されています。

■通貨
50CFA(フラン・セーファー)が約10円に相当。

■時差
日本よりマイナス9時間。

■宿泊施設
バックパッカー専用の安宿であれば1泊1000円台~2000円台でも宿泊可能。ただし設備面の不備(エアコンが効かない、冷蔵庫がない等)や市内へのアクセスの不便さなどの難点があります。そこそこの設備と市内にアクセスのしやすい中級ホテルであれば1泊最低5000円はかかります。高級ホテルであれば1泊1万円以上はします。セネガルの治安はさほど悪くないので、中級ホテルでも問題ないかと思います。詳しくはエクスペディアで調べてみてください。
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■その他の参考情報
その他、セネガルに関する参考情報は、セネガルで協力隊員をされた方のサイトである、セネガルがいどをご参照ください。