こんばんは。前回同様、フィリピンの国民的英雄であるホセ・リサールについて。今回は彼が処刑された場所であり、現在はマニラ市民の憩いの場となっている、リサール公園に関する記事を書かせて頂きます。

武装蜂起の首謀者と決め付けられ35歳で処刑されたホセ・リサール

スペインの植民地支配を批判し続けたリサールは、「カティプナン」による武装組織の首謀者だとスペイン植民地政府から決め付けられます。リサールは一貫して武装蜂起への関与を否定し続けましたが、彼の弁明は認められず、1896年12月30日、現在のリサール公園で処刑されました。享年35歳でした。

ホセ・リサールの慰霊碑はリサール公園のシンボル

マニラ湾からすぐ近くにあるリサール公園には、彼が処刑された場所に慰霊碑が建てられています。
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周りにはフィリピン国旗が掲げられ、前後に数人の兵士が監視役についています。やはりフィリピン人にとって神聖な場所なのでしょうか、慰霊碑のすぐそばに行くことはできません。この写真は立入禁止区域の外から撮影したものです。

ホセ・リサールの処刑時を再現したモニュメント

この公園内には、リサールが処刑された時の様子や、スペイン植民地政府によるフィリピン人の拷問の様子を再現したモニュメントもあります。

入口はこちら。
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先の慰霊碑と違い、このモニュメントスペースは一応入場料を取られます。

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入場するとすぐに、スペイン植民地政府によって拷問にかけられるフィリピン人たちの姿を描いた壁画が見えてきます。

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1つ1つの壁画、拷問の光景などがえらくリアルです。つい100年ほど前まで、先進国による途上国に対する植民地支配は当たり前で、残酷な拷問も当たり前のように行われていたわけですよね。

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モニュメントを築いたアーティストの紹介もされています。リサールの最期から半世紀後の人物なのですね。

壁画を超えて壁内に入ると、リサールが処刑された時の様子がモニュメントで再現されています。
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スペイン植民地政府の銃殺隊のモニュメントの中には、番犬や修道士の像もあります。

立像の修道士はどんな立場と考えの人物だったのか

現地の人たちに対する抑圧と腐敗と過酷な植民地支配の象徴だったスペイン修道士会。しかし数は少ないものの、現地の人たちの側に立って修道士会や植民地政府を厳しく批判した人たちもいましたし、フィリピン革命の時代にはリサールに共感して協力する修道士もいました。

このモニュメントで描かれた修道士が果たしてどんな立場の人物で、リサールに対してどんな考えを持っており、リサールの処刑に少しでも憐れみや躊躇を抱いたりしなかったのか。モニュメントの修道士像を見ていると、ついそんなことを考えてしまいます。

リサールの処刑を嘆き悲しみながら見守る人たちの立像群

周りには、リサールの処刑を嘆き悲しみながら見ている人たちの姿もあります。
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これらのモニュメントでは誰が誰なのかの説明は残念ながらありません。家族や同志たち、リサールを尊敬する人たちであろうことは容易に想像ができますが。

自由と生を渇望し処刑時も怯えを見せなかったホセ・リサール

リサールの銃殺刑が執行された際の目撃談によれば、死を目前にしながらリサールは少しも怯える様子を見せず、刑場までしっかりとした足取りで歩き、警備兵や修道士と時々笑い合ったりもしていたようです。

スペインの植民地支配を批判する運動に身を投じた時から、死を覚悟していたということかもしれません。だからこそ、その反動としての生への執着から、誰よりも自由を求めて、世界各国を飛び回っていたということでしょうか。

悲しみを感じさせても暗さを全く感じさせないリサール公園

そんなホセ・リサールの強い意志が根付いているためなのか、このリサール公園は国民的英雄が処刑された悲しい場所であるにもかかわらず、暗さを全く感じさせない場所です。お仕事やご旅行でマニラに行かれた際には、是非リサール公園を訪れ、マニラ市民と交流を図りつつ、自由と生を誰よりも渇望したホセ・リサールについて想いを馳せてみてください。

関連記事

ホセ・リサールに関するフィリピンでの他の観光の見所については、下記の記事をご参照ください。
国民的英雄ホセ・リサールが最期を過ごした場所―フィリピン・マニラ/リサール記念館①
国民的英雄ホセ・リサールが最期を過ごした場所―フィリピン・マニラ/リサール記念館②
国民的英雄ホセ・リサールが処刑された場所―フィリピン・マニラ/リサール公園②
記事を閲覧してフィリピンでの見所に興味を持って頂いたら、是非お仕事やご旅行でフィリピンに行かれた際に訪問して頂き、ホセ・リサールという人物について想いを馳せてみて頂ければと思います。

リサール公園に関する他の見所に関しては、下記の記事も併せてご参照ください。
マニラ市民の憩いの場―フィリピン・マニラ/リサール公園
世界の猫スポット―フィリピン・マニラ/リサール公園①
世界の猫スポット―フィリピン・マニラ/リサール公園②

また、観光の見所紹介ではありませんが、ホセ・リサールに関する歴史考察に関しては、下記の記事も併せてご参照頂ければ幸いです。
フィリピンの国民的英雄であるホセ・リサールに関する歴史考察①
フィリピンの国民的英雄であるホセ・リサールに関する歴史考察②
フィリピンの国民的英雄であるホセ・リサールに関する歴史考察③

フィリピンで観光の見所を訪れる前に、参考に目を通して頂ければ幸いです。

入場料

リサール公園は無料。モニュメントスペースへの入場は5ペソ。

開園時間

7時~22時。無休。

アクセス

高架鉄道Line1のU.N.アベニュー駅から徒歩7~8分。

周辺地図

 
 

(参考に)フィリピンの各種情報

 

航空券

 

東京(羽田or成田)~マニラまで直行便で約4~5時間。航空運賃は5万円~6万円。航空会社はフィリピン航空が殆どです。JALやANAの直行便もありますが、便数が少なく、航空運賃が最低1万円~2万円はフィリピン航空より高くなります。関空、福岡などからも直行便があります。

 

時間は直行便よりかかるものの、香港経由のキャセイパシフィック航空や、ソウル経由の大韓航空など、航空会社によってはフィリピン航空の直行便より5千円~1万円ほど安くなるものもあります。GW休暇や盆休みなどの連休には航空運賃が跳ね上がることもあるのでご注意。

 

詳しくは、HISやスカイチケット、エクスペディアなどで航空券の検索を。
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海外格安航空券を探すなら スカイチケット!

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ビザ

 

30日間以内の滞在であればビザは不要です。31日以上滞在する場合、59日間有効のツーリストビザを取得でき、1回目は29日まで、2回目以降は1か月ごとの延長申請が可能です。詳しくは在日フィリピン大使館などでご確認を。

 

 

言語

 

公用語は英語とタガログ語。フィリピンはアジアで一番英語の通用度が高い国です。100以上の民族から成る多民族国家なため、タガログ語も含めて全国で80前後の言語が使われています。

 

 

通貨

 

1フィリピノ・ペソが2~3円程度に相当。

 

 

時差

 

日本よりマイナス1時間。

 

 

宿泊施設

 

ドミトリー等を使えば1泊1000円~2000円代でも宿泊可能。ゲストハウスなどの低価格のホテルが1泊3000円~4000円、設備のそこそこ整った中級以上のホテルだと1泊最低4000円以上はかかります。

 

フィリピンは物価が安いため、安価な宿泊施設がマニラの中心部でも多数あります。

 

ホテルの条件(Wi-Fi、冷蔵庫、エアコン、目的地へのアクセス、朝食の有無等)をよくご確認ください。特に、フィリピンは常夏の国なので、エアコンと冷蔵庫は必須と言えます。夏季や冬季の長期休暇は宿泊費が高騰しがちなので、その点も併せてご留意ください。

 

詳しくはエクスペディアやBooking.com、トリップアドバイザー等で検索を。
リアルタイム空室確認が分かりやすい!エクスペディアの海外ホテル
海外ホテル検索、Booking.com
TripAdvisor (トリップアドバイザー)