こんにちは。今回からしばらくの間はスペインの植民地時代に、スペイン人がマニラの砦内に築いたイントラムロスについての記事を書かせて頂きます。

腐敗の象徴からフィリピン人の心の拠り所となったマニラ大聖堂

今なおスペイン時代の文化遺産が数多く残りイントラムロス。こちらはそうしたイントラムロスのシンボルである、マニラ大聖堂です。
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15世紀のスペイン植民地時代以降、過酷な徴税やほぼ無報酬での強制労働で現地の人たちを極貧へと追いやった、悪名高いスペイン修道士会。当時のマニラ大聖堂はこうした、絶大な権力を持つスペイン修道士会の腐敗や不正の象徴でした。

元々はスペインから改宗を強要されて始まったキリスト教とその象徴であるマニラ大聖堂が、今ではフィリピンの大多数の人たちの心の拠り所であり人生の一部になっているわけですから、歴史とか文化というのは不思議なものです。

過酷な植民地支配を築いたスペイン国王フェリペ2世の銅像

以下は、大聖堂の手前にある、マニラの植民地化当初のスペイン国王、フェリペ2世の銅像です。
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エンコミエンダ制度によって原住民に過酷な徴税や強制労働を課し、キリスト教への強制的な改宗によって植民地支配の土台を築いたスペイン国王が、今なお銅像として残されているのが何とも不思議な感じです。

ちなみに、フェリペ2世の銅像の横に立っているのは、トライシクルでイントラムロスを案内してくれた少年。日本人女性にモテそうな容貌をした、なかなかのイケメン君です。
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上の写真と同じ、イントラムロスの案内人の少年です。

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フェリペ2世の銅像のすぐ傍には、やはりスペイン植民地時代に建てられたと思われる建物が転用された、高級ホテルがあります。泊まったらかなり高そうなホテルです。

第2次世界大戦後に再建されたマニラ大聖堂の内部

マニラ大聖堂の内部は以下のような感じです。
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他のキリスト教国やフィリピンの他の教会と同様、ステンドグラスや、聖職者像や聖母像などがあります。

かつての大聖堂の建物は第2次世界大戦時に日本軍によって破壊されてしまったので、現在の大聖堂は1950年代に再建されたものです。ともあれ、この大聖堂が今やフィリピンの文化や生活の一部であり、心の大きな拠り所であることは間違いありません。

世界遺産に登録されたフィリピン最古のサン・オウガスチン教会

大聖堂から2ブロックほど離れた所には、サン・オウガスチン教会があります。
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こちらの建物は第2次大戦当時の爆撃にもしっかり耐えた、15世紀に建てられた当時のままのものです。世界遺産にも登録されており、恐らくフィリピン最古の教会の1つです。

私が訪れた当時は若いカップルの結婚式が行われていて、内部の見学ができなかったのが残念ですが、当時はスペインによる強制で始まったキリスト教と教会が、今ではフィリピンの人たちの生活に欠かせないものとして根付いているのが見て取れます。

イントラムロスはフィリピン文化の奥深さを体感できる場所

植民地時代の衝突や対立を超えて、長い年月を経てスペイン文化の一部が融合され取り込まれて形成された城壁都市。腐敗や不正の象徴から、フィリピンの人たちの心の拠り所となったキリスト教と教会。マニラのイントラムロスは、そんなフィリピンの文化の奥深さを体感できる場所なので、フィリピンに行かれた際には是非訪れてみてください。

入場料

マニラ大聖堂は無料。ただし予算に応じて寄付をするのが好印象です。
サン・オウガスチン教会は内部見学をする場合に100ペソ。外観の見学だけなら無料。

開園時間

マニラ大聖堂は6時半~17時半。無休。
サン・オウガスチン教会は8時~12時、13時~18時。無休。

アクセス

どちらの教会もリサール公園からトライシクルで7~8分ほど。イントラムロス内はかなり広く、複数の見所を徒歩で回るのは至難の業なので、トライシクルを利用して見所を効率よく回られることをお勧めします。トライシクル料金は最低でも40ペソ、時間と見所を踏まえて運転手と要交渉。

限られた時間で複数の見所を回るにはベルトラで

非常に時間が限られている中でイントラムロス内の複数の見所を回られたい方には、ベルトラの現地発ツアーの参加がお勧めです。ホテルへの送迎がありますし、何より日本語で申し込んで日本語のツアーに参加できるので、とても安心感があります。ただし、ツアー時間が半日と短いため、1つ1つの見所の見学に費やせる時間は少ないという欠点があります。下記リンクよりご検索・ご予約ください。
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ベルトラの現地発オプショナルツアーのメリットとデメリットに関しましては、ブログ内の下記の別記事をご参照ください。
現地発オプショナルツアーの適度な活用について

周辺地図

(参考に)フィリピンの各種情報

■航空券
東京(羽田or成田)~マニラまで直行便で約4~5時間。航空運賃は5万円~6万円。航空会社はフィリピン航空が殆どです。JALやANAの直行便もありますが、便数が少なく、航空運賃が最低1万円~2万円はフィリピン航空より高くなります。関空、福岡などからも直行便があります。

時間は直行便よりかかるものの、香港経由のキャセイパシフィック航空や、ソウル経由の大韓航空など、航空会社によってはフィリピン航空の直行便より5千円~1万円ほど安くなるものもあります。

GW休暇や盆休みなどの連休には航空運賃が跳ね上がることもあるのでご注意。
詳しくは、HISやエクスペディアで航空券の検索を。
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■ビザ
30日間以内の滞在であればビザは不要です。31日以上滞在する場合、59日間有効のツーリストビザを取得でき、1回目は29日まで、2回目以降は1か月ごとの延長申請が可能です。詳しくは在日フィリピン大使館などでご確認を。

■言語
公用語は英語とタガログ語。フィリピンはアジアで一番英語の通用度が高い国です。100以上の民族から成る多民族国家なため、タガログ語も含めて全国で80前後の言語が使われています。

■通貨
1フィリピノ・ペソが2~3円程度に相当。

■時差
日本よりマイナス1時間。

■宿泊施設
ドミトリー等を使えば1泊1000円~2000円代でも宿泊可能。ゲストハウスなどの低価格のホテルが1泊3000円~4000円、設備のそこそこ整った中級以上のホテルだと1泊最低4000円以上はかかります。詳しくはエクスペディアで検索を。
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