こんばんは。前回に引き続き台湾の嘉義市にある、KANO関連の見所に関する記事を書かせて頂きます。

KANOこと嘉義農林高校の後身である国立嘉義大学

日台両国で大ヒットした高校野球映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」。実在した台湾初の三民族混成チームであるKANOこと嘉義農林高校の野球チームは、今や嘉義市のトレードマークとなっています。
嘉義農林高校は、現在の国立嘉義大学の前身であり、現在の国立嘉義大学にも、KANO関連の記念碑が多数あります。

「天下の嘉農」と書かれた巨大なボール型記念碑

そんなKANO関連の記念碑の中で最も代表的なものが、理工学部の庭園の池のすぐ傍にあるボール型記念碑です。
PA090005
映画の終盤、甲子園の最終決勝戦で惜しくも敗退してしまった嘉義農林を称えて、札幌商業の錠者博美投手や観客たちが叫んでいた、「天下の嘉農」の言葉がボールに刻まれています。

PA090032

PA090004
近くに人間がいないので大きさの対比が残念ながらできませんが、階段の段差と比べて頂ければボールの巨大さをある程度見て取って頂けるのではないかと思います。

PA090041
ボール型記念碑の傍らには、KANOの活躍のことなどを恐らく記していると思われる石碑があります。全部中国語で意味が理解できないのが残念です。

KANOの甲子園での準優勝の記念碑

庭園の池の反対側には、甲子園での準優勝を記念する、KANOの別の記念碑があります。
PA090038

PA090037
表面の上部には、1931年に甲子園で準優勝した時の記録があります。

PA090035
表面の下部には嘉義農林の活躍を称えていると思われるメッセージがあります。こちらも中国語だけなのがとても残念ではありますが。

PA090033
裏面には、近藤兵太郎監督と濱田監督、そして9名の選手と4名の補欠選手たちの名前が刻まれています。日本人名だけの選手が日本人、中国人名だけの選手が華僑の台湾人、日本人名と中国人名が併記されている選手が原住民になります。

近藤監督と蘇正生選手の銅像

この記念碑のやはりすぐ傍、同じ庭園内には、近藤監督と蘇正生選手の銅像もあります。
PA090030

PA090029
映画を既にご覧になった方であれば、札幌商業高校の錠者博美投手の速球をバットを折って打ち返し、外野のレフトスタンドの壁にボールを当てた強打者としてご記憶の方も多いかと思います。主将の呉明捷投手と並んで、紛れもなくKANOの立役者です。

ちなみに、映画で蘇正生選手が壁にボールを当てた時のシーンは以下の通り。
PDVD_006 (3)
驚いた審判たちが協議を始め。

PDVD_008 (3)
蘇正生選手が主審とともに壁に駆け出していきます。

PDVD_010 (3)
レフトスタンドの壁に記録を残すシーン。

PDVD_006 (2)
控え目ながらも嬉しさを噛みしめたような蘇正生選手の表情。

PDVD_009 (3)
そして常日頃鬼コーチとして仏頂面を崩さない近藤監督が、うっすらと笑顔を見せるシーンも印象的でした。(いずれの写真も映画より抜粋)。

八田與一技師と嘉南大圳を象徴する「飲水思源」の記念碑

上述の甲子園での準優勝の記念碑のすぐ傍には、「飲水思源」の碑が立っています。
PA090003
中国の古い理で、水を飲むときには井戸を掘ってくれた人のことを思いながら感謝して飲めという意味が込められているようです。八田與一夫妻の墓前で毎年「飲水思源」の墓前祭が行われていることや、KANOの映画では八田與一技師と嘉南大圳のサブストーリーが展開されていること、この大学のすぐ傍にも嘉南大圳の用水路があることなどを考えると、この「飲水思源」の碑は、もしかしたら八田技師や嘉南大圳への思いが込められているのかもしれません。

嘉義大学付近にもある嘉南大圳の用水路と天壇

その「飲水思源」を象徴するかのように、嘉義大学から市内中心部へと戻る途上には、嘉南大圳の一部である用水路と、烏山頭ダムの工事と同じく安全祈願に用いられたと思われる、天壇があります。
PA090043

PA090044

PA090046
天壇は烏山頭ダムのものよりかなり小さい一方、平地の、それも台湾有数の大都市である嘉義市にあるせいか、用水路は烏山頭ダムにあったものよりかなり広い面積です。八田夫妻が亡くなった今でも、志は後世へと引き継がれ、嘉南大圳が今なお立派に機能を果たしていることが分かります。

KANOを生んだ誇りをもって国立嘉義大学が未来に飛翔することを

台北や高雄と同様、嘉義市も過去から引き継いだ様々な文化遺産を抱擁して発展を今後も遂げていくと思いますが、その土台がKANOに象徴される、古き良き出来事、確かに存在していた幸せにあることは間違いないように思います。そのKANOを生んだ大学として、国立嘉義大学にはずっとその誇りを持ち続けてもらい、未来にも飛翔していってほしいものです。

映画をご覧になったら是非嘉義市の訪問を!

KANOの映画を未見の方には、素晴らしい映画なので是非ご覧になって頂いた上で、映画の舞台となった嘉義市を訪れて、あの時代のあの場所について、想いを馳せてみてください。

関連記事

嘉義市にあるKANO関連の他の見所に関しては、ブログ内の以下の記事をご参照ください。

映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」の舞台①―台湾・嘉義/呉明捷投手の銅像と中央噴水池
映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」の舞台②―台湾・嘉義/嘉義公園球場と市内のKANOの看板
映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」の舞台③―台湾・嘉義/KANO故事館と近辺
KANO以外にもスポーツに力を入れている大学―台湾・嘉義/国立嘉義大学

また、旅行記ではありませんが、映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」の見所については、以下の記事をご参照ください。
映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」の見所①―民族の違いを乗り越えて躍進する嘉義農林高校
映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」の見所②―サブストーリーとしての八田與一技師と嘉南大圳建設工事
映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」の見所③―良い出来事もたくさんあった日本統治時代

入場料

校舎内の立ち入りは無料。ただし校史室の立ち入りは事前に要予約、150元必要。

開園時間

校舎内は大学が開いている時間であればいつでも見学可。土日も見学可能。ただし校史室は事前に要予約、平日は9時~12時と13時~16時、土日は10時~17時のみ。

アクセス

台湾鉄道「嘉義」駅前にある嘉義県公庫バスターミナル前のバス停より市区1路バスに乗車し、「嘉義大学」で下車、徒歩すぐ。

注意事項

この国立嘉義大学理工学部はかなり辺鄙な場所にあり、バスやタクシーの通行も殆どなく、帰りのタクシーを拾うことは至難の業なので、タクシーで来られた際には、タクシーにしばらく待ってもらうことをお勧めいたします。またベルトラ等の手配による現地発のツアーでは、KANO関連の記念碑は見学できても、周辺にあるKANO以外のスポーツ関連の施設や銅像まで見て回るだけの十分な時間があるかどうかは分かりません。参加前に要ご確認を。

時間がなければベルトラ等の現地発のツアーで

KANO関連の見所は市内に多数あり、郊外にある国立嘉義大学も含めると、タクシー等を使って効率良く見て回らないと見所を見終わるのに時間がかかります。限られた時間の中でKANO関連の見所を効率良く見学されたい場合には、現地発のツアーがお勧めです。特に、ベルトラで予め日本で現地発ツアーに申し込んでおけば、烏山頭ダムや八田與一技師に関連の見所とセットになった1日ツアーにて複数の見所を効率良く見学できますし、ホテルへの送迎もあり、何より日本語で申し込んで日本語のツアーに参加できるので、とても安心感があります。下記リンクよりご検索・ご予約ください。
24時間オンライン予約可能★世界中のオプショナルツアー取扱VELTRA

ベルトラ等の現地発オプショナルツアーのメリットとデメリットに関しましては、ブログ内の下記の別記事をご参照ください。
現地発オプショナルツアーの適度な活用について

周辺地図

(参考に)台湾の各種情報

■航空券
東京(羽田or成田)~台北まで直行便で約4時間。到着空港は成田からであれば台湾桃園国際空港に、羽田からであれば台北国際(松山)空港になります。東京(成田)~高雄までは直行便で約4時間半。航空運賃はいずれも4万円~6万円程度。航空会社はエバー航空が最も安く、他にキャセイパシフィック航空やチャイナエアラインやANAなど。札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡などからも直行便があります。GW休暇や盆休みなどの連休や、航空会社の時間帯によって航空運賃が十万円単位まで跳ね上がることもあるのでご注意。乗継便は、航空会社によっては1万円程度安くなることもありますが、10時間以上かかることが多いのであまりお勧めしません。
詳しくは、HISやエクスペディアで航空券の検索を。
海外旅行はエイチ・アイ・エス

【航空券+ホテル】海外旅行エクスペディア★パッケージツアー

■ビザ
90日以内の観光目的で滞在の日本国民は、出国のための予約済みの航空券か乗船券を持っていればビザは不要。それ以上の滞在や留学などはビザが必要であるため、駐日台湾大使館などでご確認を。

■言語
公用語は中国語。英語の通用度は日本と同程度。観光客向けの中級以上のホテルやレストランなどであれば、むしろ日本語の方が良く通じることがあります。

■通貨
1台湾元が3~4円程度に相当。

■時差
日本よりマイナス1時間。

■宿泊施設
安価なホテルであれば3000台で泊まれるところもありますが、そこそこ設備の良いホテルだと4000円以上はかかります。ホテルの条件(Wi-Fi、冷蔵庫、エアコン、目的地へのアクセス等)をよくご確認ください。詳しくはエクスペディアで検索を。
リアルタイム空室確認が分かりやすい!エクスペディアの海外ホテル