こんばんは。前回に引き続き台湾について。今回は高雄市にある台湾糖業博物館についての記事を書かせて頂きます。

現在の台湾糖業博物館は、日本の植民地支配時代には台湾製糖株式会社のかつての工場であり、台湾第二の経済都市である南部の高雄市の橋頭区に、当時の工場の廃墟が博物館として保存されています。
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以下、廃墟となった工場の写真を適当に。
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願わくば稼働中の製糖工場を見たかったのと、工場の内部も見たかったのですが、現在は廃墟になって閉鎖・施錠されてしまっているため、内部には入れませんでした。ただ、反日意識に駆られて廃工場を取り壊したりすることなく、博物館として保存してくださった台湾の人たちには、心から感謝したいと思います。

とはいえ、別の展示館には以下の写真のように、当時の設備や工具なども保存されているので、専門知識を持たれている方であれば実物を見ることでとても勉強になるのではないかと思います。
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自分は糖業には全くの門外漢なのと、展示館内に説明はあるものの殆どが中国語で書かれていて意味がチンプンカンプンで、設備や工具を見てもそれがどんな役割を持つものなのかが全く分かりませんでした。それでも設備や工具を目の当たりにすることで、糖業が主要産業だった当時の様子を思い浮かべることはできます。

屋外には、砂糖キビの収穫に用いる機械、鉄道・土木工事用のショベルカー、原料の砂糖キビや製造後の砂糖を運搬した鉄道車両なども展示されています。
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なお、当時砂糖キビや砂糖を運搬していた鉄道車両が、現在では田園地帯を10分程度走るミニ観光鉄道(五分車之旅)として復活しています。

また、廃工場の付近には、統治時代の日本人職員の住居や、社宅事務所、資料館、安全作業を祈って立てられた仏像などが点在しています。以下、それらの写真を適当に。
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社宅事務所は西洋風ですが、職員の住居は明らかに木造の古い日本式家屋といった感じです。ほんの半世紀前まで、確かにここに日本人の職員たちが住んでいて、廃墟となったこの工場で働いていたわけですが、彼らはどんな気持ちで日々働いていたのでしょうか。

この広大な敷地内には、工場や家屋といった建物がたくさんあるだけでなく、草木や花々のような自然もまた大規模です。また、当時から工場のそばにあった砂糖キビ畑は今なお残されています。
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単なる廃墟ではなく、公園としてきちんと機能している場所なので、観光客も数多く訪れており、恋人同士や親子連れで来ている人たちも多く、中には風景画を描いている人もいます。古い日本の産業遺産を見ながら、半世紀~1世紀前の台湾の情景を思いめぐらせ、想いを馳せながら憩いの時を過ごすのも良いのではないでしょうか。

さらに、この廃工場地区をさらに魅力ある場所にしているのは、公園だけでなく、コミュニティが築かれている点です。
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規模は小さいですが、廃工場を中心とするコミュニティがきちんと機能しており、展示会や土産物屋、屋台、家屋、さらには幼稚園までもあります。幼稚園の子供たちも、ある程度の年齢に達すればすぐ近くにある廃工場の由来を知ることと思いますが、その時、子供たちはどんな風な思いを抱くのでしょうか。

台湾にはこうした日本の統治時代の遺産が見所としてたくさん残されており、高雄の中心部にも当時の文化遺産がたくさんあります。次回の記事では高雄の市内中心部の見所について、日本の統治時代の文化遺産を中心に書かせて頂こうと思います。