こんにちは。今回から舞台を移し、北アイルランドのベルファストの記事を書かせて頂きます。今回はタイタニック博物館と、造船業勃興前後のベルファストの記録について。

タイタニック号の生みの都市であるベルファストの博物館

北アイルランド紛争の中心地ともなったアルスター地方の主要都市であるベルファストは、タイタニック号の生みの都市でもあります。

造船の街として栄えてきましたが、世界的な造船不況の影響を受けて創業は細々としていて、それだけに博物館を始めとするタイタニック号絡みの観光スポットは、ベルファスト市の観光収入源として欠かせません。

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こちらがタイタニック・ベルファスト博物館。沈没事故から100周年の2012年に、記念行事の一環として建てられました。

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1階でチケットを購入し、2階の展示場の入口へと向かいます。6階建ての建物全てがタイタニック号の展示場となっています。

造船業の勃興前は製糸業がベルファストの主産業

展示はまず、造船業が始まるより前の時代の、ベルファストの産業についての説明から始まります。
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ベルファストで造船業が始まったのは1850年代ですが、それまでのベルファストの主要産業は製糸業でした。

以下は製糸業で製造されていた製糸です。
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上の写真の一番右が元々作物だった時の状態で、そこから用途に応じて性質を変え、上下写真にある様々な種類の製糸を製造していました。

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当時の製糸工場の風景。何となく富岡製糸場に雰囲気が似ていますね。

造船業の勃興とドックの開発と共に様々な関連産業も発展

やがて造船業が勃興し、ドックの開発が開始されます。
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この当時はまだ製糸業の方が主要産業でした。

造船業の勃興に伴い、船員やドックの作業員向けに酒造業も始まります。
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今のアイルランドはギネスのようなビール業の方が盛んですが、当時はウィスキー業もまだまだ盛んだったんですね。

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当時に製造された酒瓶や皿です。

造船業の勃興とともに始まった当時の色々な産業に関するビラや壁画も展示されています。
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当時の船旅用に使われていた時計です。

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タイタニック号が製造される前から、ニューヨークやリバプール等への船旅が造船業とともに始まっており、その際の乗客のスーツ、パスポート、スーツケースと鍵などが展示されています。

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造船業はベルファスト以外の、北アイルランドの他の州や街でも始められていました。

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当時の様子を再現したミニチュアです。主要都市以外の小さな街や村でも、造船業が行われていたのですね。

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当時のベルファストのドックを再現したミニチュアです。とってもまだまだ船舶の製造設備が整備される前の状態の時のようですね。

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造船業勃興当時のベルファストの風景。産業革命時代のイギリスに何となく雰囲気が似ています。

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当時の造船設備のタワーや、造船業で使用されていた道工具のレプリカなども展示されています。

北アイルランドの産業史を知るベルファスト有数の観光博物館

造船の街として有名なベルファストですが、主産業である造船業の発展が北アイルランド中の様々な関連産業の発展という波及効果をもたらしたことが、博物館の展示から読み取れます。

また、造船業が勃興する前の製糸業の記録は、どこか富岡製糸場を想起させますが、製糸業から造船業への転換で発展した北アイルランドと、製糸業の勃興で発展した日本の、産業革命のあり方の対比を考える上でも有意義な博物館だと言えます。

ベルファストのタイタニック博物館では、タイタニック号そのものに留まらず、北アイルランドの産業史そのものについて想いを馳せてみてください。

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カテゴリ:北アイルランド > ベルファスト
また、旅行記事ではありませんが、北アイルランドに関する映画については、以下の記事をご参照ください。
カテゴリ:世界の映画 > 南北アイルランド

入場料

一般15.5 IEP、学生11 IEP。

開園時間

4月、6月~8月は9時~19時。
5月と9月は9時~18時。
10月~3月は10時~17時。
12/24~26は休館。

アクセス

シティ・ホール前のドネゴール・スクエア・ウエスト(Donegall Sq. West)からメトロバスNo.26B, C(土日はNo.600)バスのバス停Abercorn Basinより徒歩3~4分。

ベルファスト国際空港から市内には、エアポート・エクスプレスバスNo.300でヨーロッパ・バス・センターまで約35分。

ダブリンからベルファストには鉄道でコノリー駅から約2時間10分、エアコーチバスがオコンネル・ストリートから約2時間20分、バス・エーランがオコンネル・ストリートから約2時間25分になります。ダブリン国際空港からも両社のベルファスト行きのバスは出ています。バスの本数は1時間に1本程度あります。

ダブリンからの日帰りはベルトラの現地オプショナルツアーで

日数と時間が非常に限られており、ダブリンからの日帰りで済ませたい方は、ベルトラがダブリン発のベルファスト日帰りの現地オプショナルツアーを開催していますので、下記リンクよりご検索・ご予約ください。タイタニック関連の見所は必ずツアーに含まれています。
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カテゴリ:海外旅行全般 > 現地発オプショナルツアー

ベルファストへの鉄道移動の事前予約はレイルヨーロッパで

また、ツアーには参加したくないけど、ダブリンからの移動手段を予め確保しておきたいという方には、鉄道での移動も可能ですので、下記サイトからのご予約をどうぞ。
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鉄道の移動でもダブリンからベルファストには2時間程度で行けます。日本で予め移動手段を確保しておけば安心感はあるかと思います。

周辺地図

(参考に)北アイルランド(イギリス)の各種情報

■航空券
日本からの直行便はありません。東京(羽田or成田)からだとロンドン経由の便が主力で、乗継地までは約12時間、そこからベルファストまで2時間程度の移動となるため、乗継の待ち時間を含めて20時間程度かかります。

ドバイ経由の便もありますが、ドバイを経由した後にイギリスのマンチェスターなどを再度経由することになるため、2回の乗継の待ち時間も含めて30時間程度かかります。

航空会社はブリティッシュ・エアウェイズが主力で、ドバイを経由する場合はエミレーツ航空とイギリスのローカル航空会社の共同便になります。航空運賃は12万円~17万円が目安ですが、GW休暇や盆休みなどの連休や、航空会社の時間帯によって航空運賃が20万円近くまで跳ね上がることもあるのでご注意ください。

ドバイやドーハなどを経由して、ダブリンへの往復便を利用し、ダブリンからベルファストへは電車での往復をするようにすれば、トータルの料金を10万円以下に抑えることも可能です。

詳しくは、HISやエクスペディアで航空券の検索を。
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■ビザ
6か月以内の滞在であればビザは不要。ただし空路で入国した場合には、入国時に往復航空券を提示することが必要となります。ダブリンからバスや鉄道で北アイルランド入りした場合は、税関や入国審査は特にありません。6か月以上の滞在や留学などはビザが必要であるため、駐日英国大使館などでご確認を。

■言語
英語

■通貨
通貨単位はアイルランドポンド(IEP)。1€が約165円程度に相当。ダブリンからバスや鉄道で北アイルランドされる場合、アイルランドで使用されていたユーロは使えなくなるのでご注意ください。空港や鉄道駅、銀行などの両替で、ユーロをアイルランドポンドに両替するようにしてください。

■時差
日本よりマイナス9時間(サマータイム実施中は日本よりマイナス8時間になります)。

■宿泊施設
安価なホテルやゲストハウス、ドミトリーなどであれば3000~4000円/泊程度でも泊まれますが、そこそこ設備の良いホテルだと7000円/泊以上かかります。

ホテルの条件(Wi-Fi、冷蔵庫、エアコン、目的地へのアクセス等)をよくご確認ください。特に、北アイルランドでは夏でも肌寒く、最高気温でも15~16度にしかならないので、暖房の有無をご確認ください。夏季や冬季の長期休暇が近づくほど宿泊費が高くなるため、早めに予約するようにしてください。詳しくはエクスペディアやBooking.com、トリップアドバイザー等で検索を。
リアルタイム空室確認が分かりやすい!エクスペディアの海外ホテル
海外ホテル検索、Booking.com 
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